ti-bo-109さんのプロフィールページ
小鳥のさえずり
チチチィーッ チチチィーッ
ジュジュジュジュ ジュジュジュジュ
スピッツスピッツ スピッツスピッツ
種類の違う 小鳥たちが
様々な言葉で お話しを している
その向こうでは
川を流れる水の ザーザー ゴトゴト
更に その向こうでは
国道を流れる 通勤車の
アスファルトと タイヤの刷れる
摩擦音 風切り音
耳を澄ますと ステレオ音声のように
音の遠近を 感じる 心地良い
朝の始まり
その景色の中に
一枚の画用紙を 想像して 絵を描く
目を覚ました 雑草の絨毯は 緑色
その上には 桃色お花色
更に その上には お空の
水色が 描かれて
お空をぐるっと 回ると
回った お空の その下では
また 誰かの 暮らしの 営みがある
私の住んでる日本は 今 朝だ
ぐるっと 回って 海を越え
ぐるっと 回った その先は 夜の街
地球は まん丸だから 一周すると
また 自分の住んでる街に 戻り着く
自分の住んでいる街に 戻るまでには
きっと 色んな人々の 暮らしがある
食卓を囲んで 笑いがあって
兄弟げんかして
泣いている子も いるかしら
お母さんの 胸の中で
夢見て眠る 乳飲み子も
民族が違っていても そこには それぞれの
大切な暮らしと 大切な人が 住んでいる
大切な暮らしを 恐怖に おとしめることは
一番の悪だと
緑が茂る景色を 灰色に 塗ってしまい
人々の心まで
灰色に 塗りつぶしてしまうのは
あまりにも 勝手過ぎる行為だよ
人と人が 武器を持って 傷つけ合って
殺し合うなんて
この世で 一番悲しいことで
醜いことで 卑怯なことだ
思いやりと 想像力のない人達の
やることで
一番の悪なんだ
早く気付くべきなんだ
明日も 私の住む街では
小鳥の おしゃべりから 始まるよ
遠く離れた 灰色の街も
小鳥の おしゃべりから 始まるのかな