【遊び心を持った日本の広告、それを見たアメリカ人の反応は?】
今年の4月、アメリカのウィスコンシン州の街中に不思議な看板が現れました。看板には広告文が一行も書かれておらず、仲の良さそうな父と子供の写真が載っているだけ。しかも、なぜかその写真は上下逆さまなのです。何の看板かさっぱりわからず、人々は不思議に思っていたそうです。
ところが翌月、その看板の謎が明らかになりました。ある日、親子の写真は逆さまではなく正常に戻り、看板には「Turn a life around(人生を変えてあげよう)」というキャッチコピーと、あるURLが掲載されていました。
実はそれは、アメリカの「里親協会」のURLだったのです。
「親を失った子どもたちの世界は、まるで世界が逆さまになってしまったかのよう。そういったどもたちの不幸を、養子縁組や里親と出会うことで正常に戻してあげたい」
この広告看板は、そんな思いを持ったサーブマーケティング社という会社が、ボランティアで制作したものでした。そして広告の効果で、里親協会のサイトを訪れる人は7倍に増加したのだそう。サーブ社は同じような試みを、来年も検討しているとのことです。
見る人を驚かせる広告といえば、最近ではAKB48が出演する江崎グリコ「アイスの実」のCMが記憶に新しいでしょう。新メンバーという触れ込みで登場した江口愛実なるメンバーが、実はCGだと判明したことで、「ファンをだました」と非難する人たちが多数現れ、メディアをにぎわす騒動になりました。
里親教会の広告とアイスの実の広告を単純に比較することはできませんが、海外のテレビCMや広告は本当にユニークな作品が多く、人々もそれを受け入れる寛容さがあります。一方、日本はどうでしょうか? 出る杭は叩かれがちな風潮があるため、揚げ足を取られまいと、最初から保守的なスタイルに徹してしまう感が否めません。
もしアイスの実のCMがアメリカで放映され、里親協会の看板が日本に掲げられていたら、それぞれの国の人はどんな反応をしたでしょう? 気になりますが、結果を想像するのがちょっと怖く感じるのは、僕だけでしょうか?
こんにちは。
むぎです。
テレビCMにも、お国柄があるのですね。
のほほんです。