【お菓子好きの女子は注意! トランス脂肪酸を含む食品】


2011年2月21日消費者庁は、過剰摂取すると動脈硬化などを引き起こすとされるトランス脂肪酸について、食品事業者が任意で含有量を表示する際の指針をまとめました。

これまでも「トランス脂肪酸」については、そのリスクや海外での取り組みなどがメディアで取りあげられてきました。
日本ではこれまで、日本人の摂取量が海外と比べて少なく、栄養バランスのとれた食事をしていれば健康被害を心配する事もないと考えられていました。
しかし最近の調査等では、一部のグループでは多く摂取している可能性があることがわかってきました。

また、トランス脂肪酸の表示に関してはルールがなかったため、食品業界が情報開示したくてもしにくかったという事情もあります。
今後情報開示をするにも混乱を避けるため、消費者庁では「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」をまとめました。

トランス脂肪酸の定義や、その含有量を表示する際には熱量並びにたんぱく質などの一般的な栄養表示に加え、
飽和脂肪酸やコレステロールの含有量も合わせて表示すること、名称、単位、強調表示、分析方法などのルールを指針をまとめ、情報開示を行うように食品業界に要請することとしました。
またこの指針は、栄養表示基準に規定するのではなく、考え方を明らかにしたもので、今後も新たな科学的な知見に基づき、随時見直していく予定とされています。


トランス脂肪酸とは
「トランス脂肪酸」とは栄養成分である不飽和脂肪酸の一種。栄養成分とは言え、多量に摂取することによる健康被害が指摘されていて、国によっては使用が規制されている成分です。

少し専門的になりますが、栄養成分である「脂肪酸」は、鎖の長さや炭素の二重結合の数、位置などによって分類され、多くの種類があります。
大きく分けて、炭素の二重結合がない飽和脂肪酸と、炭素の二重結合がある不飽和脂肪酸の2種類があります。(脂肪酸については過去の記事もご参考になさってください。)

不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。
シス型は、炭素の二重結合をはさんで水素原子が同じ側についてます。トランス型は炭素の二重結合をはさんで水素原子が反対側についてます。

シス型とトランス型では、脂肪酸の空間構造に違いができます。トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸ですが、飽和脂肪酸と同じ空間構造をもちます。
そのため、飽和脂肪酸の作用のように、トランス型脂肪酸もLDLコレステロールを増加させてHDLコレステロールを減少させる、また動脈硬化などによる虚血性心疾患のリスクを高めるという報告があります。


こんにちは。

むぎです。

男性でも、お菓子食べすぎは注意ですね。

のほほんです。