【ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗】


ランボルギーニ製フラッグシップモデルのフルモデルチェンジといえば、もう“お祭り”みたいなもんだ。それも十年に一度だから、スーパーカーファンは居ても立ってもいられない。

かくいう筆者もその口で、昨秋から事あるごとにサンタガータの本社を訪れて、想像たくましくし、期待を膨らませてきた。そして、ついにそのときがやってきた。試乗会場となったのは、ローマ近郊のサーキット、バレルンガ。

ひと言で言うと、“まるで違う”ランボルギーニ。『ガヤルド』はもちろん、旧型筋に当たる『ムルシエラゴ』とも全く違う操縦感覚だった。特に、高速コーナーの安定感と、タイトベントの軽妙さがまるで過去とは違う。走らせているとガヤルド程度の大きさに感じられるが、もっと軽く重心も低く、もっと重量が乗り手の周りに集中していて、もっと自在にアシが動く。ショートストロークとなったエンジンは、ヌケの鋭さと勢いが別次元。それでいて、700PSという途方もないパワーが扱いにくいかというと、全くもって掌にあって……。

CFRPキャビンを軸とした軽量車体構造がキモである。プッシュロッド方式のシャシーを得て、前アシは面白いように動き、後アシは余裕の表情でビッグパワーを受け止める。乗っていて、CFRPキャビンとそれに連なるアルミニウムのサブフレーム、そしてレーシングカーのようなシャシーの存在が、容易にイメージできてしまうのだ。結果、ドライバーは安心してアクセルペダルを踏み抜ける。サーキットに飛び出して、すぐに……。そんな12発ミドのランボ、今までなかった。

何に似ているか、と問われれば、兄弟姉妹でもフェラーリでも過去のどのミドシップカーでもなく、同じく最新のマクラーレン『MP4-12C』に近いと答える。スポーツマインド的にはアチラに軍配が上がるが、サウンドやライドフィールにおける“これみよがし”のスーパーカー度では明らかにLP700の勝ち。クラスは違うけれども、この2台の真剣勝負を早く見てみたい……。とまあ、スーパーカー好きの楽しみがまたひとつ増えたのだった。今年の注目はこの2台かな。



こんにちは。

むぎです。

ランボルギーニと言えば、やっぱりこのクサビ型のフォルムですよね。

カウンタックを思い出します。

のほほんです。