世界史読書研究レポート


『 地名の世界地図 - 21世紀研究会 著 - 』


    ○○高等学校 1年7組20番 ティオ



《研究動機》


 世界史のレポートといえば、本選びが肝心だ。これは前回の経験から学んだことだ。思い出してみると、前回は本選びを失敗していたのである。どうもテーマが違っていた。それでもまだ興味のある内容だったので、何とか原稿用紙6枚を埋めることができた。



 一連の騒動から、今回は「課題図書一覧」から選択することにした。そうすれば、少なくともテーマを間違える心配はない。一覧には大きく分けて2つ、各学期共通と2及び3学期の範囲に関連したものがある。中国や現在行っているイスラムを深めるのも良いが、今後のためにも世界史の総合的な本が読みたかった。各学期共通の本は全部で7冊ある。早速例の図書館に行き、検索してみると、見事1冊しかなかった。それが今回のパートナーの「地名の世界地図」である。


 私は大体、本の“はじめに”を見て決定している。今回のパートナーには次のことが書いてあり、そもそも選択肢は1冊だけだったので、これになったという次第である。


 『一つの国の運命が、既にその地名の中に予言されていることがある。(中略)何千年も前にその地でおこった民衆の興亡、栄光と悲劇の物語をいまに伝えてくれるもの、それはただ一つ-地名である。』(p3~p5)



《本の内容》


 この本が言いたいことは、上にもあるように、地名が持つ究極の意味だ。ということで、様々な場所や年代においてのその地名の由来やその背景などを取り上げている。古代地中海、ゲルマン民族の大移動、大航海時代、アメリカなど。その中でも、私が興味を持ったのは、アフリカである。その理由はあとで触れることにして、ここでは『第8章アフリカ-「黒い大陸」の伝説』を紹介しよう。


 かつてヨーロッパ人はアフリカを『暗黒大陸』とよんだ。大航海時代にもジャングルで覆われた内陸は未知の世界で、そのうえそこに住む人の肌は黒かったので、より一層暗黒というイメージを植え付けられてしまったのだ。地名の意味からもよく分かる。エジプトの南に位置するスーダンは、アラビア語で「黒い人」。エチオピア、ソマリアも言葉が違うだけで「黒人の国」を意味する。


 南アフリカの北に位置するジンバブウェという国は「大きな石の家々」という意味である。これは古代の石造遺跡、大ジンバブウェにちなんだものだ。ところが、黒人を劣った人間と決めつけ、人類がアフリカから進化したと認めなかった白人たちは、この遺跡を黒人のものとは信じず、黒人文化を明らかにする遺物は公にしないという有様だった。そして、この遺跡は「旧約聖書」に記された国、オフェールに違いないと決めつけたのだ。このジンバブウェは1980年に独立した。長い間抑圧されてきた彼らが独立の機会を得たとき、自分たちが誇りとする文化、かつ白人に危機感を与えた遺跡の名をつけたのは、アフリカはともかく自分たちのものであることを強調するために重要なことだったのである。


 13世紀、インド洋沿岸を訪れたマルコ・ポーロはアフリカ東部にあるというモガディシュの話を聞き、聞き間違えてマダガスカルと「東方見聞録」に記した。1500年、ポルトガルのディアスが実際に発見し、本国に伝えると、王はこれこそ東方見聞録のマダガスカルに違いないと思いこみ、その名が確定してしまったのだ。ちなみに、現地の正称はマラガシィで、「山の人々」という意味だ。



《感想》


 はっきり言って、今回も本選びをミスった気がする。というより、下手なのだろう。


 「はじめに」に引かれて借りたが、内容をただ列挙していて、変化がなかった。読んでいても高速道路のように地名が過ぎていき、全然イメージがわいてこない。アフリカのところにしても、たった10ページしかないのに、理解するのに5回ほど読み返さなければならなかった。お気づきかもしれないが、これは昨日書いたものだ。眠かったので、多少変な表現があるかもしれないが、御了承願いたい。以下、まじめな感想。


 なぜアフリカに興味を持ったのか、それは中学時代に読んだ、「希望対話」に深くかかわっている。なぜアフリカの国境線はまっすぐなのか、という疑問から歴史を振り返っている。また今回のパートナーにもアフリカの国境線のことが書かれている。これらのことから、この歴史がどれだけ重大なのかが分かるのではないだろうか。


 そしてもっと重大なのは、「心の国境線」である。歴史の中でヨーロッパの人々に差別の心を与え、アフリカの人々に散々苦しみを与えてきた根本はこの心の国境線なのだ。故に、全世界の差別をなくし、もっと豊かに、人間らしく生きていくためにはどうしたらいいのか。それは私たちが心の国境線をなくすしかないのである。