先日、教員免許取得のための介護等体験で、特別支援学校に行った。2日間の実習の最後に感想文を書いたが、それには思うような文章が書けなかったため、この場でちょいと付け足しておく。感想と言うよりも実習中の失敗を振り返って反省したい。



1.行動しないで失敗


体育の授業で、生徒の器械運動の発表が始まったとき、少し離れて生徒を見守っていた。すると、先生から「生徒のそばに付き添ってあげて下さい」と指示された。「はい」と返事をして行こうと思ったら、さらに一言「傍観者でいないで下さい」と注意されてしまった。


傍観者のつもりはなかったので、言われた直後はややショックだった。そもそも、体育の授業の指導法が分からないので、何かしたくても積極的には動けなかった。それでも、先生方の真似をして、立ち上がろうとする生徒を座らせたり、列に並ばせたりして、できる限り働こうと気を配っていた。それなのに、生徒たちから少し離れた瞬間に、先生から「傍観者」と認識されてしまった。


しかし、先生の指摘は間違っていなかった。生徒の発表を見学するため、他の生徒たちがその周りに集合したとき、私はその場から動かなかったのだから。教師ならば、生徒と一緒に行動すべきであり、それをせずに突っ立って見てただけの私は、やはり傍観者だった。


落ち着きがなく動き回る生徒でも、一緒にいれば落ち着かせることができる。体育の指導はできなくても、生徒たちのことを考えて行動していれば、傍観者になどなるはずがない。生徒が目の前にいるのに、何をしたらいいのか分からず困っている教師なんて論外である。自身の失敗から、そんな当たり前のことを学んだ。



2.行動して失敗


更衣室で、男子生徒たちが着替える様子を眺めていた。すると、1人の生徒がしきりに私を見ていることをに気づいた。彼は私に着替えの助けを求めているように見えたので、さっそく手伝い始めた。だが、その直後に更衣室に入ってきた先生に「手伝わないで。自分で着られるから」と制止されてしまった。


しまった、と思った。利用者の要望があっても、自身だけで判断せずに職員の指示を仰ぐことは、特別養護老人ホームでの体験活動で学んだはずである。なのに、今回は誤って自身のみで判断し、行動してしまった。これは、傍観者にならないように気を付けようと張り切っていたためでもあった。また、彼を手伝う前にも身体障がいを持った生徒の着替えを少し手伝ったこともあり、調子に乗っていたのかもしれない。


だが、特別支援学校において重要なことは社会に送り出すための自立支援だから、できる着替えを手伝うのは不適切である。彼が助けを求めているように見えたのは、実は甘えや確認だったかもしれないし、自分で着替えられることを私に見せてくれたのかもしれない。あるいは、単にゆっくり着替えてる途中で私のことが気になって見てただけかもしれない。いずれにしても、勝手な判断で手伝ってしまったことは、決して彼のためにならない。


あくまでも私は実習生であり、生徒一人ひとりの状況を正確に把握しているわけではない。だからこそ、生徒に対してアクションを起こすときには先生への確認を徹底すべきだ。そして、自身が教師になったときには、生徒の特性に応じて適切な指導ができるように、一人ひとりについての認識を深めていきたい。自身の失敗から、そんな決心をした。