村人と仲良くなることのできた赤おには
しばらく経ったある日
青おにに会いにいくことにしました

自分をいい者にするために
青おにがわざと悪者になってくれたことを申し訳なく感じていたのです

赤おにはそのことをきちんと謝ると同時に
青おにに改めてお礼を言うつもりでした


青おにの家に着いた赤おには
ドアの所に貼り紙があるの見つけました

「赤おにくん
村人たちと仲良くなれてよかったね
これからも彼らと一緒に楽しい毎日を過ごして下さい
ぼくはこれから旅に出ます
青おに より」

貼り紙を読んだ赤おには思わずその場に立ち尽くしてしまいました


しばらくして 赤おには縞模様のズボンのポケットから
おもむろにケータイを取り出しました

アドレス帳から「青おに」を探すのには少し時間がかかりました

たくさんの村人たちとメアド交換をして間もないので
まだフォルダの整理ができていなかったのです


なんとか「青おに」を見つけ出した赤おには
さっそく電話をかけました


「お掛けになった電話は現在使われておりません」



赤おにはイヤリングが輝く耳から静かにケータイを離し
電源ボタンを押して
つながらなかった電話を切りました


ここで初めて 青おにとのつながりが切れたことを知った赤おには
声を上げて大泣きするのでした