そう 座ろうと思えば座れる
なぜならば目の前の席が空いたから
満員電車だから座らないと逆に迷惑だ
それでも俺は座らない
一歩下がってみるが隣に立っている人も座らない

なんで夏休み中なのにこんなに混んでんだよ
普段の方が空いてるじゃないか

やがて少し離れた所から人を押し退けてやって来た人が座った
そして眠り出す
だが席はもう1つ空いている
厄介だ

もっと早く空けばとっとと座って今頃夢の中だったのに…

座ったら寝てしまう
そしてバスを逃すだろう
30分間も待たねばならない
最悪である


主要駅に着き 人がいっぱい降りた
さすがにバカらしいので座ってみる
今更遅い
寝たいのに寝てはいけない
公の場での私との闘いである
欠伸が出る

もうすぐ着く
頑張れ 俺

夕焼けと呼ぶにはまだ日が高いけど
オレンジ色の光が向かいで寝てるおじさんの顔を美しく照らす
カッコいいぜ おじさん
首と顎の区別はつかないけど


こうして今日も
50分間の通学電車が終わった