小学生の時
俺はTKのことが好きだった
TKは可愛くて やさしかった
イメージカラーは淡いピンク
弱気で臆病で泣き虫だった俺を
寛容に受け止めてくれた気がする
何がきっかけで好きになったのかは覚えていない
1年生の時から好きだった
1年生の時は 学童でも一緒だった
よく遊んだものだ・・・?
みんなでたき火をやったとき
ペットボトルが破裂して TKが火傷をしたと聞いた
心配だった
学校では いつも同じグループになれるよう祈った
俺がTKのことを好きなことはそこそこ有名だった
友達は応援してくれた
3年生 遠足のグループ決めの時
クラスで議論した末 最終的にあみだくじ
代表の1人が線を追加することになった
俺のことを知っていたその人は
うまく線を引いた
俺とTKは同じグループになった
この遠足 清水公園のアスレチックはサイコー
嫉妬という感情
ブリッジュスの研究によると
乳幼児における情緒の分化で
1歳6か月頃から表れるらしい
物心ついてからの 初めての嫉妬という経験
TKがクラスの男子と一緒に
コナンの映画を見に行く・・・
という 噂を聞いたとき
俺は狂ったように教室内を駆け回った
幸い 昼休みで教室に人はいなかった
TKが出てくる夢をひとつだけ覚えている
俺の祖母の家
俺の足下でTKは泣いていた
我が家は旅行好き
小学生にしては贅沢で
色んなところに連れてもらった
その度 俺は友達におみやげを買う
もちろん TKのは特別だった
こうして 月日は過ぎた
4年生の終わり頃
TKは転校することになった
こんなドラマみたいなこと本当にあるんだな
ついに真実を伝えることにした
ラブレターを書いて
お別れ会の時にプレゼントとして渡した
渡そうかやめようか ちょっと悩んだけど・・・
あの手紙はエゴの塊
「ぼくは あなたのことが 好きです。」
好きな気持ちを書き綴った
俺のことはどう思っているのか
それから 仲がよさそうだった男子とは
実際 どういう関係なのか
知りたいから できれば返事下さい
返事は 来なかった
だけど 年賀状はしばらく続いた
これが 俺の初恋だった
そして 一番 純粋な恋だった