Q:アメリカの深刻な犯罪率が低下した原因とされているものとは

Q:ルーマニアの悪行

 

今回紹介するのは「ヤバい経済学」というものです。

 

 

この書籍をもとに映画が作られており、今回は「ヤバい経済学」の映画を紹介します。

 

 

ヤバい経済学 [DVD] ヤバい経済学 [DVD]
4,000円
Amazon

 

一つ興味をもったエピソードとして、こんなものがあります。

 

アメリカでは1970年代から犯罪率の上昇が顕著で、

なんとか犯罪率を下げるためにいろいろな政策をした。

だが、あまり機能せず1990年には犯罪率が1970年のおよそ2倍にも増えた。

しかし、1990年代になると、犯罪率がどんどん下降していった。

その理由として「ヤバい経済学」ではその半分の原因がロー対ウェイド裁判であるといっている。

この裁判によってアメリカで人工妊娠中絶が合法となり、望まれない子供が少なくなった。

そのことによって望まれて生まれた子ども(ゆくゆくは大人)が増えて、犯罪率が低下したとされている。

これは興味深いと思いました。結局いろいろな政策、例えば軽犯罪の取り締まりの強化などを莫大なコストでやったのに、最終的には人格形成をサポートするとでもいうのでしょうか。教育や環境が大きく影響するということなんだなあと思いました。

ロー対ウェイド事件 wiki

 

実はこれと逆のこととして、ルールマニアの政府の悪行を紹介しています。出生率対策として以下のようなことをしました。

ルーマニアの独裁者だったニコラエ・チャウシェスクが打ち出した少子化対策の政策は、コンドームの使用と中絶を禁止した。これを破ると死刑になったり重罪になるという。

更に世帯ごとに子供を4人産むことを義務とし、妻の排卵日にあわせて性交しなければ巨額な罰金が課せられたり刑務所行きとなる。

この女性の生理周期は警察が取り締まっており、定期的に職場を巡回して妊娠検査をするほどだった。国民は皮肉を込めて「生理警察」と呼んでいた。

45歳までの女性は4人産まなくてはならず、中絶は禁止、14歳や15歳の中学生の出産も歓迎された。コンドームは使用禁止というより、国内で販売を禁止してしまった。

この政策は1966年~1989年までの23年間行われてきたそうです。私が生まれたときまでこんなことをやっている国があったなんて、人って恐ろしいですね。

これによって出生率は2倍にまで増えたが逆に望まれない子供が増えてしまった。

子供を産んでも経済的に育てられない親が子供を捨て、何万人もの捨て子が餓死寸前で孤児院に収容された。栄養補給のために輸血が行われたが、その血液の中にはエイズウィルスが潜んでおり、結果エイズの子供たちが街にあふれることとなった

日本でも虐待などのいろいろなニュースがありますが、すべての子供がかけがえのない存在として思ってくれる人から育っていって欲しいものですね。

 

今後の課題:日本で関連するものはないか。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

この情報が何か行動のきっかけになれば幸いです。