風も波も無い、久しぶりに青物に会いに行こう。
この場所に来るのは何年ぶりだろう、前回は確か八月でキスを狙いに来たのだがボートの直ぐ側で何か分からない青物が突然水面を騒がせ始めた、慌ててキス釣りの仕掛けにルアーを結び付けて投げ、手元にあった三個のルアーを全部引きちぎって行かれた。
さぁ今回はどうだろう、一応スズキ釣りの道具は準備した。
浜辺でボートを膨らます。
七時に出船、風も波も穏やか。
あとは魚が遊んでくれる事を願うのみ。
まずキス狙い、今の時期だと水深二十メートル位だろう、ボートを止め投げる、引いて来るとコンコンとアタリ、十三センチくらいか。
三匹続けて釣れた後、かなりの引きで型の良いキスかと思ったら小さなガンゾウヒラメ、型のわりにはアタリも引きも良い、三倍くらいになったらまた遊んでね。
此の後も同じような型が五匹釣れた。
キスのアタリもパッタリと途絶えたのでルアーに。
巻き上げてる途中で少し重くなったので何か来たと思ったらカナトフグ(シロバフグ)だ、一応毒は無いと言われている、食べるか食べないかは貴方次第・・・・・・・。
ふと、岸の方を見ると鳥が集まって銀色の魚体が跳ねている、多分サゴシだろう、こん な時エンジンは良いな~、跳ねてる群れに向かってボートを進める・・・が、途中で跳ねが無くなった、
と思ったらすぐ傍で銀色の魚体が跳ねた、ジグを投げる、引いて来る、ガツンと来たのはやはりサゴシだ、五十センチ程か。
上げている間に群れは去ってしまった、今度は沖の方で鳥が群れ、水面がざわついてる、しかし魚の姿は見えない。
近づいてジグを投げる、群れを通り過ぎて、食いついて来なかったか~と諦めかけた時にガツン・・・・・・引きが違う、サゴシじゃないグングンと引っ張り回す、重さと力が違う・…何だろう??。
竿先が水面に突き刺さるくらい引っ張られる、スズキ用の竿にPE1.号リーダー4号だ、無理は出来ない、寄せてはまた走られるの繰り返し、群れは離れて行ってる。
何分ぐらい掛かったのか、ようやく姿を見せたのは六十センチ位のヤズだった。
残念ながらカメラの電池切れ、ヤズの写真は撮れず、此の後もボイルを見つけては追っかけを繰り返しかなりの数を掛けたが、確保したのは二匹のみ、もう少し強い道具立てで引き抜けるくらいだったら十匹は確保出来たかも。
でも運よく青物の群れに遭遇し、釣りを楽しむ事が出来た。
また、運よく風も波も無い日が有れば挑戦して見よう。