ヤフーニュースでこんな記事を見かけた。
これを見て感じたのは、日米の大学入試の違いについては日本ではあまり理解されていないんだな、ということ。まあ関心ないし、知る必要もないものね、他国の大学入試のことなんて。
アメリカ在住時にアメリカの大学入試について教育熱心なアメリカ人ママ友とああだこうだ、色々話していた時に出た私達の結論。
「まあ、結局あれだな、とどのつまりは、子をアイビーリーグを始めその他超名門大学に何が何でも合格させたい、となったら何よりも一番確実な方法はまずは子をオリンピック選手にして、それも出来ればメジャーな競技で、さらには出来れば金メダルを取らせることだな。そしたら絶対にどこの大学でも好きなところに入れる。」
私達はそう言ってギャハハと爆笑して終わったのですが、笑っておきながら、これ、真実。
例えば私が好きなフィギュアスケートだと、男子のオリンピック金メダリスト、ネイサン・チェンはイエール大学に入っている。ちょっと昔だけど同じくオリンピック金メダリストのサラ・ヒューズもイエール大学。
勘のいい人ならお気づきだろうけど、彼らはイエール入学後にイエールのスケート部に入って活躍することを望まれて合格が認められたわけではない。オリンピックで金メダルを取った、その実績を評価されて大学合格が認められたのだ。早慶に野球推薦枠で合格する高校球児とはその点が異なる(もちろん、そういういわゆるスポーツ推薦枠というのもアメリカ大学入試においても存在するけれど。そして今回の佐々木選手はその例なのだろうけど)。
アメリカの大学入試の際に、スポーツ功績が与えるインパクトはとてつもなく大きい。
だから今回、高校野球最多ホームラン記録保持者の佐々木選手がスタンフォードに合格したというのも驚きでも何でもない。むしろ驚く人がいることに驚く。
それにしても、日本のプロ野球に入るよりスタンフォード入学を選んだなんて、その選択に彼の賢さまでもが垣間見えてしまう。佐々木選手、楽しみです。