キティは公文をやっています。数学だけ。理由は日本語による講義がなく、日本語で答える必要もないから。とにかく無言で出来るのがいいので本人も気に入ってやっています。

 

帰国して公文を始めたばかりの頃、ふとしたことから先生がキティに何か事務的なことを話しかけて、キティがそれに答えたところ、それがおかしな日本語だったらしく、隣に座っていた自分より大きい男の子が「変な話し方、日本語話せないの?」とからかって来たらしい。

 

キティはくやしかったけれど黙殺して自分の数学の問題を解き続けた。すると男の子は自分の学習を開始したらしく、キティがほっとしているとおもむろに何か取り出して「あっぽー」とか言い出した。は?何?今の???とキティの頭の中は「?」でいっぱい。でも男の子はその調子で横で何か言い続けている。ふと、「まさかこの子英語の単語を発音しているのかな?」とやっと気づいた。その瞬間、「そんなに大きいのに赤ちゃん英語の練習して、おかしいのはお前の方だよ!」と心の中で叫んだらしい(もちろん英語で)。そしてキティ、それですっかりモヤモヤが晴れたとのこと。平和的解決、あっぱれ。