おはようございます。
本日も快晴ですね。少しずつ秋が近づいてきました?
なんだか夏の最後に最大級の台風21号が来るようですので、
みなさんもお気をつけて日々をお過ごしください。
それでは、前回の続きを更新していきます。
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手術という恐怖からの開放
僕は目覚めた。
目前には知らない天井が広がり、右横からは一定の感覚で聞こえてくる電子音。
まだ少しぼやける目を左右に配ると、左奥に人影が。
段々と視力が戻る。
両親と彼女だ。3人とも笑顔だ。
このときの感覚は今でも覚えている。
居てくれた、見守っていてくれたこと、その嬉しさが
手術で強張っていた僕の身体を安心させてくれた。
本当に心強かったです。
手術前は、もうこのまま目覚めないかもしれないって思ってたんです。
感覚が縮まる電子音。
頭の中に急に話したいことがたくさん出てきて、口走ろうと思ったけど、
人口呼吸器が邪魔して、なかなかに話しづらい。
それでも、口をずっと塞がれてた子供のように次から次に。
「どのくらい時間かかった?」、
「今何時?」、
「あっという間だったわ」、
「今どういう状態?苦笑」
会話できること、投げかけて回答が返ってくることの嬉しさ。
話しているうちに、急にふと思いました。
彼女は、まだ関係も浅い自分の両親と一緒に5時間も待っててくれたんだろうか、、と。
待ってる間、特に話すことなんてないし、退屈だろうし、気まずいはずだ。
それなのに。。。
と思うと、嬉しさから今度は悲しさ、辛さのようなものがこみ上げてきました。
「あの時は本当にありがとう。」
ってちゃんと言わないとね。
集中治療室は牢獄のよう、それでも…
ICUでは、身体を自由に動かすことはできません。そう自由がない。外に出ることもできない。
両足は、寝たきりによるエコノミー症候群?を防ぐために、マッサージ機が取り付けられ、何時もウィーン...と音を立て、マッサージしてくれます。もう拘束具でしたね。暑苦しいんじゃ!w
上半身は、赤、緑、黄色の細い心電図?の線が身体に貼り付けられ、動くにも絡まって動きにくいんじゃ!w
基本的に大便はトイレまで行ってたかなあ、小の便はベッドの上でやっていた気がする。苦笑
寝ながらは確実に無理なので、立ってやっていた。窓越しに見られないようにそっと。。
筒状のものを看護師に渡されるので、その中にジョーって出して、看護師さんにハイッて渡すんです。(照)
30歳手前の男が、、苦しい!母さん、辛かったよ!
当然、集中治療なので、同じ部屋に他人は一人もおらず、ずっと一人でした。
あそこに何日間いたかはもう覚えてないですね。
手術で頭に穴開けて、内視鏡でグリグリやったもんですから、頭痛が酷かったです。
定期的に襲う頭痛に、痛み止めを飲んでは耐え続けて、、、
想像しただけでも頭いたくなりそうなので、もうあそこには戻りたくはありません。。
でも、そんな辛くて孤独な集中治療室から僕を救ってくれたのは、、、
2018 FIFAワールドカップ!!!
もう連日連夜やってたでしょ?もうね、他に誰もいないし、音量爆音で流し放題!
深夜放送だろうがなんだろうが、関係なく応援してました!
どんなに辛い状況でもワールドカップ見れれば全部オッケー!
日本は途中負けちゃって悔しかったけど、大健闘だったし、どれだけ救われたことか。
これまでの人生の中で一番記憶に残ったワールドカップ。
テレビなかったら、孤独死してたかもしれない。。
雨季も終わりに近づき、暑い夏の到来を実感しはじめたころ、
牢獄を出た僕には、さらに肩を落とすような宣告が待っていたのだった。。。
次回、○○○。