阪神11R 第62回 宝塚記念
①ユニコーンライオン
前走の鳴尾記念は展開にかなり恵まれての勝利だったことは否めないが、陣営は「最後まで集中して走れていた。気性が成長している」と成長力を評価。今回は更なるメンバー強化となるが、同型との兼ね合い次第では残り目も全くなしとは言い難い。ただ、今回の出走経緯が「宝塚記念が少頭数になりそう」との情報が出回ったことで、「なら、チャレンジしてみよう」といったお試し感覚の出走なので、ここを大目標としてきた有力馬と比べると勝負度合いという点でかなり劣る。
②レイパパレ
川田将騎手が、大阪杯のレース後に「とにかく気持ちが入りすぎていたので、そこをコントロール出来るように成長しないと」と勝ったにも拘らず注文を付けていたほど気性面に課題がある。ただ、「イライラしなくなったので馬体もふっくらしてきた。デビュー以来初めて文句なしの状態」と厩舎サイドはこの中間で気性面が一気に改善されたと自信を持つ。あとは前走から1ハロン延びる2200mの距離への対応と、小柄な馬なので初めて背負う56キロの斤量を克服出来るかがカギ。
③メロディーレーン
まだ条件馬の身なので、G1でどうこうというのは酷な話。陣営も「少頭数回避の為にJRAから出走を促されての出走だから、まあ、使うだけ」と勝負気配は全くなし。
④ワイプティアーズ
中2週続きで状態面の上積みもなく、大幅に相手が強化されるG1では普通に厳しい。陣営も「前で運んで見せ場くらいは作りたい」と言っているが、10着以内に入れば貰える報奨金が狙いのようで「何とか3頭負かせないかな」というのが本音。
⑤アドマイヤアルバ
前走が転厩初戦で、これまでの追い切りをコース追いから坂路に切り替えたり、パッシュファイヤー付きのブリンカーを装着したことで走りが一変。今回も順調に調整されているが、前走より相手強化となるG1で、斤量が一気に5キロ増となる今回、前走以上を期待するのは酷。
⑥シロニイ
この馬も③メロディーレーンと同じくまだ条件馬。ここ最近では阪神大賞典の時が一番状態が良かったとのことで、今回はそこまでの状態ではないとのこと。土砂降りになって極悪馬場にでもなれば掲示板くらいはありそうだが…。
⑦クロノジェネシス
ドバイ帰国後、牧場で馬を見た斉藤崇調教師が、「ガリガリで宝塚記念は間に合いそうにない」と心配していたが、そこから馬体も戻って回復してきた。ルメール騎手が乗った1週前の追い切りで、陣営から「ゴール前で併入するよう」に指示されていたが、4コーナーで一気に突き放してしまう誤算。これに斉藤崇調教師が「もう2度とルメールは追い切りに乗せない」と激怒。最終追い切りには岩田望騎手が乗って折り合い重視の指示通りの調教が出来たので、1週前追い切りの誤算は心配ないとのことだが…。
⑧カデナ
安田記念の後は放牧の予定だったが、あまりにも状態が良いので、続戦することになった。ここ2走はG1で見せ場を作って、連続で6着に好走しているように7歳でも極端な衰えは見せていない。とは言え、この相手にガチンコ勝負では分が悪いので、今回も後ろから無欲の追い込みで着を拾いにいく競馬となるはず。それで馬券内まで届くかどうか。
⑨アリストテレス
菊花賞でコントレイルとクビ差の接戦を演じたせいか、その後は長距離路線を歩んできたが、長距離ではパンチ力不足の競馬が続いた。現状、長距離だと距離が長いようなので、2200mへの距離短縮となる今回は、パフォーマンスを上げてくる可能性が高い。ルメール騎手には捨てられた形になるが、「ルメールさんはこの馬に対してあまり良くないイメージを持って乗っていたので、固定観念のないジョッキーに乗ってもらいたかった」と陣営は武豊騎手への乗り替わりを歓迎していた。
⑩カレンブーケドール
典型的な叩き良化タイプで、放牧を挟まずにトレセンに在厩して出走する時に厩舎のトーンが上がる馬。今回もそのパターンに該当していて「天皇賞・春よりも状態は遥かに上」と厩舎サイドのトーンは高い。天皇賞・春は距離が長いと言われながら、あれだけの踏ん張り。今回は条件が大幅に好転することに加えて状態も更にアップということならここで久々に勝っても不思議はない。
⑪モズベッロ
ここまでの戦績を見る限り時計の掛かるタフなコンディションが得意のように見えるが、実は芝2200mの持ち時計はメンバー中1番。陣営も「良馬場の方がキレる脚を使えると思う」と綺麗な馬場を理想としている。デキが全然なく、3着に好走した昨年より状態は良いので、今年も侮ることは出来ない。
⑫ミスマンマミーア
先週のマーメイドSにも登録していたが、この馬にとって距離が短い2000mでハンデも56キロということで回避して宝塚記念へ出走してきた。ここへ入ると力不足は明白だが、馬場や展開がズブズブになれば出番がある可能性も。ただ、⑦クロノジェネシスの追い切りにも乗った岩田望騎手は「レベルが違いすぎますね。どう乗ってもクロノジェネシスには勝てません」と白旗だった。
⑬キセキ
この中間から外厩を変更したことが好影響を与えたようで「7歳とは思えないくらい体がパンとして、見た目は本当に良い」とこれまでの休み明けに比べても厩舎のトーンが高い。追い切りに乗った福永祐騎手も「具合はかなり良い。これで何で走れないのかな?」と首を傾げていたほど。自分のリズムで運べるかが重要な馬なので、大外枠が決まって陣営は「大歓迎」とトーンが更に上がっていた。
[予想]
◎⑩カレンブーケドール
〇⑨アリストテレス
△②レイパパレ
△⑦クロノジェネシス
△⑪モズベッロ
△⑬キセキ
[買い方]
◎-〇△
〇-△
枠連又は馬連
アクセスありがとうございました☺