羊に似ている 太陽を飼いならせ -2ページ目
滑落する 夕日の残骸
思い出の入り口
とけそこなった雪だるま
バッタ 草をかじる 風ないのに
草むら 地球単位で 少し揺れた
外に出て友達と遊ぶ
トラック走った
後を追いかけて 砂埃の中走ってる
ランニングシャツ 草むらに飛び降りた
冒険の真っ只中 大人の声なんて
もう届かないよ
はるか かなた
みずぐもの およいだあとの
はもんの中の朝の世界
首飾りつけて踊る ハエのよう
ただ人間が怖いだけ
いやいや決してそうじゃない
人間が楽して生きようと
作って苦しむ蟻塚が嫌なだけ
神様じゃないよ!それは
風鈴は何かを壊すけれど
調和の世界 みずぐもの面影を
空に浮かべてみたりする
夏が好きだ だってあれは
この島だけのものだもの
水面の照り返しまぶしく見えて
楽しげに行く カゲロウがいるよ
桃色の風が向こうから
すべってくるなり 一つ盗んだ
空をかけてた黒毛の馬は
横目でとらえて離さなかった
その時すれ違った男は
あまりに悲しい気持ちで歩いていたから
びっくりして大切な手紙を
落としてしまった 落としてしまった
地上に落ちた大切な手紙は
もう何も通ることのない
道路にいた
と 街路樹たちが一斉に
深呼吸を始めだした
舞い上がり それは一瞬
鳥のようにはばたいたが
やはり地面に落ちかけていた
と 桃色の風が 向こうから
すべってくるなり運んでいった

