滑落する 夕日の残骸
思い出の入り口

とけそこなった雪だるま

バッタ 草をかじる 風ないのに

草むら 地球単位で 少し揺れた


外に出て友達と遊ぶ

トラック走った

後を追いかけて 砂埃の中走ってる

ランニングシャツ 草むらに飛び降りた

冒険の真っ只中 大人の声なんて

もう届かないよ


はるか かなた
みずぐもの およいだあとの

はもんの中の朝の世界


首飾りつけて踊る ハエのよう

ただ人間が怖いだけ

いやいや決してそうじゃない

人間が楽して生きようと

作って苦しむ蟻塚が嫌なだけ

神様じゃないよ!それは


風鈴は何かを壊すけれど

調和の世界 みずぐもの面影を

空に浮かべてみたりする


夏が好きだ だってあれは

この島だけのものだもの 


水面の照り返しまぶしく見えて

楽しげに行く カゲロウがいるよ



桃色の風が向こうから
すべってくるなり 一つ盗んだ

空をかけてた黒毛の馬は

横目でとらえて離さなかった

その時すれ違った男は

あまりに悲しい気持ちで歩いていたから

びっくりして大切な手紙を

落としてしまった 落としてしまった

地上に落ちた大切な手紙は

もう何も通ることのない

道路にいた


と  街路樹たちが一斉に

深呼吸を始めだした

舞い上がり それは一瞬

鳥のようにはばたいたが

やはり地面に落ちかけていた

と  桃色の風が 向こうから

すべってくるなり運んでいった