夏はまさに終わらんとし
昨夜に台風は遠きに過ぎ去る

澄み渡る青い空

雲はどこまでもどこまでも

ただ飛ばさる

さも楽しげなる様

何事にも思い煩うことのない

幼児のごとし

われはなぜか懐かし

太陽の全けん日 蝉もなく声をやめ

静寂を呼ばわるはたれぞ

われは忘れ得じ

ななとせの夏 祖母の傍にてききしこと