DOLL FACTORYでのしず風 & 絆というと、生バンドを従えて、Iロックを展開した昨年のステージもまだ記憶に新しいが、今年は早めに会場内に待機して、真ん中の前から3~4列目あたりのポジションをキープした。
オープニングの「つくしん暴」から、いつものテンションで飛ばすしず風 & 絆のメンバー達。
一曲目が終わって、さあこれからというところで、いきなり「次が最後の曲になります」って。
二曲で終わりとかwww
ほとんどリハーサルの延長のノリのようなライブだったが、20時からのSMILE GARDENでのライブを楽しみにしていて下さいと、あくまでも本番は、次のステージだということを暗に匂わせ、メンバーは舞台袖に去っていった。
あの雰囲気から察するに、これは夜の野外ステージで何かありそうだなという期待が何となく高まってくる。
しず風終了後は、もうひとつの本命であるアップアップガールズ(仮)を観るために、湾岸スタジオを出て、野外のSWILE GARDENへと向かう。
バクステ外神田一丁目のライブが終わると同時に、人混みを掻き分けながら、前へ前へと突き進み、下手の4~5列目あたり確保した。
まわりを見ると、やはり(仮)Tシャツを着た人が多い。自分も(仮)Tを持ってきてはいたが、着替えている暇もなく、面倒なのでしず風Tのまま参戦することにした。どちらにしても、あと小一時間でしず風も出てくるのだし、まあいいかなと。
一年前に、ここSMILE GARDENで初披露された「サイリウム」からライブは始まった。
すでに、外は日が落ちて、あたりは暗くなっていたので、客席に灯るサイリウムがとてもキレイに映る。そして、そのおびただしい光の数は、昨年とでは比べ物にならないくらいの量だった。
TIF後にメンバーが語っていたが、今年のSMILE GARDENでのアプガのライブには、昨年の4倍の観客が詰めかけていたらしい。
また、昨年まではTIF会場で他のグループのファンとスレ違っても、(仮)?何それ?みたいな反応だったのが、今年は、あっアプガだ!とようやく言われるようになったと、後日、ブログに書いてあった。
CDのセールスやライブの動員数以上に、この一年間でアプガの知名度は確実に上がってきているのだろう。
MCを挟んで、曲は「チョッパー☆チョッパー」、「アッパーカット」と続き、ラストは「サマービーム」と、ひたすら盛り上がるセットリストが組まれたのだが、まだこの時点では、お台場の夜空に暗雲が立ち込めていることなど、知るよしもなかった。
そしてアプガの次に登場したのは小桃音まい。
アプガ終わりと同時に、さらにステージ近くへと進んでもよかったのだが、まいにゃのヲタ以外が、あんまり前で観ているのもフェスのモラルに反すると思ったので、最下手の柵に寄り掛かって観ることにした。
まいにゃのライブが始まり、しばらくすると、何処からか冷たい風が吹いてきた。
天気予報では、この日の関東甲信越地方は午後から大雨の予報が出ていて、幸いにもお台場周辺は、この時間まで好天に恵まれていたのだが、やはり予報通り大粒の雨がポツポツと降ってくる。次第にその勢いは増していき、遠くでは稲妻が光った。
このまま行けば、このあと出番のしず風 & 絆のライブは間違いなく豪雨の中で行われることになるだろう。
こちらは別に、雨や風に打たれることなど何とも思っていないし、むしろ自然が演出した予想外のアクシデントの中でしず風 & 絆は、どういうパフォーマンスを行うのだろうかと、まいにゃのステージを観ながら、そんなことを考えワクワクしていた。
まいにゃの歌が3曲目に差し掛かったところで、ステージ上にマイクを持ったスタッフが飛び出してきて、ライブの一時中断を説明する。
おいおい、まだ本降りにもなってないのに中断とか早いだろうよ。
客席からは当然、不満の声が上がり、何となく場内にはヤバい雰囲気が立ち込めたが、すかさず小桃音まいがステージ上から客席に向かって謝ると、騒ぎは沈静化する。
湾岸スタジオの建物内に入り、雨宿りをしながらライブの再開を期待していたが、雨はいっそう激しくなり、ライブが一時中断から中止になるのも時間の問題のような気がしてきた。
しばらくするとTwitter上に、この日の野外ライブはすべて中止になったと発表される。
これで完全に詰んだ。初日、いちばん楽しみにしていたしず風 & 絆の野外でのライブは幻と化した。
中止が決定したときはアタマにきたが、今になって冷静に考えてみると、やはりそれは安全面を考慮すると、運営サイドとしては、やむを得ない判断だったのではないかと思う。
来年以降も継続的にTIFを開催し、アイドルの祭典として本当の意味で定着させていくためには、出演者、および来場者の安全面での対策は絶対条件である。
しず風が観れなかったことは残念だったが、万が一のことを考えたら、結果的には、これで良かったのかもしれない。
雨が段々と小降りになってきたので、Zepp Tokyoで行われているIDOL CLUB NIGHTへと移動することにした。
ここで行われている催しの特長は、出演者が(おそらく)全員、成人していることだ。こういう雰囲気も悪くはない。
最初に観たのは、掟ポルシェがDJでフロアーを盛り上げて、バニラビーンズの2人が目のまわりを白く塗り、掟ポルシェ風のメイクで掟と共演していたユニットで、その名も掟ビーンズ。バカバカしいけど面白かった。
そして、その次に登場したのがハイパーヨーヨだったが、これが凄かった。
いつものように「UWFメインテーマ」で登場したハイパーのメンバー。
そして一曲目に歌われた曲は、おそらく本邦初公開だと思うが「ハイパーズのテーマ」。
忌野清志郎の覆面バンドであったタイマーズのカバーだが(正確にはタイマーズもモンキーズのカバーになるけど)、ハイパーのメンバーも、タイマーズと同じようにヘルメットにグラサンという出で立ち。また曲の途中で、同じくタイマーズの「ロックン仁義」にインスパイアされたであろう台詞が出てきた。
これには、少し説明を要するが、「ロックン仁義」という曲には、歌の途中で清志郎が渡世人ばりに「古いやつだと、お思いでしょうが、ちょいと言わせておくんなさいよ…何をうたってんだか、よくわかんねえ、英語だかなんだか、聞き取れねえ様なサウンドばっかりでごせえやす…」と、当時の日本のロックシーンを風刺したような台詞がある。
対してハイパーは「誰が誰だかよくわかんねえ、歌ってんだか歌ってねえんだか、わかんねえような…」と現在のアイドルシーンをディスっているのだが、こういう曲を堂々と歌えるところにハイパーヨーヨの不思議な立ち位置があると思う。
昨年、披露した氣志團をオマージュした歌も面白かったが、今年のタイマーズもかなり笑えた。
さらに曲は、最新曲の「はなびーと」へと変わるのだが、これがまた実に不思議なグルーヴというか躍動感を持った曲で、元ネタはインドネシアで生まれた「FUNKOT(ファンコット)」というジャンルのダンスミュージックらしいが、何度も聴いているとクセになってきそうな音だ。
そのまま、ファンコットのリズムが洪水のように続き、最後は「ティッケー大作戦」で終わったのだが、ハッキリ言うと、自分が、この日、目撃したすべてのアイドルのパフォーマンスの中で、オレはこのときのハイパーヨーヨがいちばん良かった。繰り返すが、本当にすごいライブだったと思う。
そして、ハイパーヨーヨの次に登場したのがBiSである。
今年の1月にDiver Cityで観て以来ということになるが、あのときの悪い印象が拭いきれず、正直言ってほとんど期待していなかったのだが、オレは少し反省をする必要があるかもしれない。
率直な感想を言うと、半年ぶりにみたBiSのライブはすごくよかった。いや、それどころか一昨年のえび中や、去年のアプガのような「キテる感」がステージ上のパフォーマンスからみなぎっていて、それに比例して場内の盛り上がりも凄かった。
あまり詳しいことは知らないが、今年の始めに見たときから、メンバーが何人か入れ替わったように思う。
このステージでは、持ち時間があまり長くなかったが、翌日も、このHOT STAGEでアプガ待機中にBiSのライブは観る予定なので、次の日に向けても気分が高まってきた。
とりあえず、これで自分の初日のプログラムは終了である。
帰宅時間は普通に深夜になり、二日目に備えて早く眠りたかったが、それでも就寝したのは夜中の3時頃だろうか。
翌朝は早起きして8時頃、Zepp Tokyoに到着するも、すでに200人くらいの人間が会場の外では列をつくっていた。
何といっても、この日の午前中には、自分の中でも今回のフェスの大本命だと思っているしず風 & 絆のHOT STAGE登場が控えているので、念には念をいれて早めに現場にきたのだ。
いちばん怖れていたのは、午後から出演するHKT48の客が朝から大挙して押し寄せてくることだったが、自分の前に並んでいる客に、HKTの客がそんなに大勢いるようには思えず、むしろアイドリングのおまいつ客のほうが、沢山いるように感じた。
ようやく開場時刻になり、下手5~6目あたりの位置を確保する。
この日のトップバッターは福岡からやってきたLinQの選抜チーム。
LinQは、この日が初見だったが、イメージとしてはAKBのまがい物みたいなグループを想像していたのだが、それは半分は当たっているように思えた。
しかし、それ以上に曲のクオリティが高くて、ライブの中身も楽しめた。
そしてしず風 & 絆である。
実は前日の夜に、中止になったSMILE GARDENの振り替え分が、この日の13時から湾岸スタジオ屋上のAZURE STAGEで行われることが急遽決定し、本来ならば、彼女達にとってTIF2013のラストステージになるはずだった、このHOT STAGEのライブが、どこか中途半端な位置付けになってしまった印象がある。
また、これだけ大人数の観客の前で歌うことも、彼女達にとっては、初めての経験だったのかもしれないが、結論を急げば、このハコのデカさが、普段のしず風のパフォーマンスに比べて、今回のライブを精彩を欠いたものにしてしまった原因だったともいえる。
それは、いつものように柵を乗り越えて客席に降りてくるくるわけでも、口に含んだペットボトルを観客に噴射するわけでも、客の頭上をクラウドサーフするわけでもなく、非常に「よそゆき」の、行儀の良いライブを行っているようにしか、オレには思えなかった。
それはインディーのプロレスラーが、メジャー団体のリングに上がって試合を行うと、場外乱闘や反則行為を行わなくなるのとも、どこか似ていたような気がする。
今回のTIFでは2曲ライブに雨で公演中止、さらにはよそゆき顔の行儀の良いライブと、どうもしず風 & 絆に対してモヤモヤしてしまうことばかりだが、この公演後も直ちに湾岸スタジオに向かい、屋上のAZURE STAGEで昨日の振り替え公演を観なくてはないない。
聞いたところによると、前日はエレベーターが一台故障し、屋上への輸送がスムーズにいかなかったらしいので、念のために早めに並んで屋上で待機することにした。
一年ぶりに湾岸スタジオの屋上へと上がったが、いくら暑いとはいっても、この程度の暑さなど、昨年の灼熱地獄を経験しているオレに言わせれば、避暑地のようなものである。
ちょうど、自分が到着した時間にも、どこかのアイドルグループがライブを行っていたが、その音をバックにして屋上から下に広がる海を眺めているだけでも、幸福な気分に浸れる。
しばらくするとしず風 & 絆のメンバーが屋上に到着し、あとは彼女達の出番を待つだけとなった。
(つづく)
オープニングの「つくしん暴」から、いつものテンションで飛ばすしず風 & 絆のメンバー達。
一曲目が終わって、さあこれからというところで、いきなり「次が最後の曲になります」って。
二曲で終わりとかwww
ほとんどリハーサルの延長のノリのようなライブだったが、20時からのSMILE GARDENでのライブを楽しみにしていて下さいと、あくまでも本番は、次のステージだということを暗に匂わせ、メンバーは舞台袖に去っていった。
あの雰囲気から察するに、これは夜の野外ステージで何かありそうだなという期待が何となく高まってくる。
しず風終了後は、もうひとつの本命であるアップアップガールズ(仮)を観るために、湾岸スタジオを出て、野外のSWILE GARDENへと向かう。
バクステ外神田一丁目のライブが終わると同時に、人混みを掻き分けながら、前へ前へと突き進み、下手の4~5列目あたり確保した。
まわりを見ると、やはり(仮)Tシャツを着た人が多い。自分も(仮)Tを持ってきてはいたが、着替えている暇もなく、面倒なのでしず風Tのまま参戦することにした。どちらにしても、あと小一時間でしず風も出てくるのだし、まあいいかなと。
一年前に、ここSMILE GARDENで初披露された「サイリウム」からライブは始まった。
すでに、外は日が落ちて、あたりは暗くなっていたので、客席に灯るサイリウムがとてもキレイに映る。そして、そのおびただしい光の数は、昨年とでは比べ物にならないくらいの量だった。
TIF後にメンバーが語っていたが、今年のSMILE GARDENでのアプガのライブには、昨年の4倍の観客が詰めかけていたらしい。
また、昨年まではTIF会場で他のグループのファンとスレ違っても、(仮)?何それ?みたいな反応だったのが、今年は、あっアプガだ!とようやく言われるようになったと、後日、ブログに書いてあった。
CDのセールスやライブの動員数以上に、この一年間でアプガの知名度は確実に上がってきているのだろう。
MCを挟んで、曲は「チョッパー☆チョッパー」、「アッパーカット」と続き、ラストは「サマービーム」と、ひたすら盛り上がるセットリストが組まれたのだが、まだこの時点では、お台場の夜空に暗雲が立ち込めていることなど、知るよしもなかった。
そしてアプガの次に登場したのは小桃音まい。
アプガ終わりと同時に、さらにステージ近くへと進んでもよかったのだが、まいにゃのヲタ以外が、あんまり前で観ているのもフェスのモラルに反すると思ったので、最下手の柵に寄り掛かって観ることにした。
まいにゃのライブが始まり、しばらくすると、何処からか冷たい風が吹いてきた。
天気予報では、この日の関東甲信越地方は午後から大雨の予報が出ていて、幸いにもお台場周辺は、この時間まで好天に恵まれていたのだが、やはり予報通り大粒の雨がポツポツと降ってくる。次第にその勢いは増していき、遠くでは稲妻が光った。
このまま行けば、このあと出番のしず風 & 絆のライブは間違いなく豪雨の中で行われることになるだろう。
こちらは別に、雨や風に打たれることなど何とも思っていないし、むしろ自然が演出した予想外のアクシデントの中でしず風 & 絆は、どういうパフォーマンスを行うのだろうかと、まいにゃのステージを観ながら、そんなことを考えワクワクしていた。
まいにゃの歌が3曲目に差し掛かったところで、ステージ上にマイクを持ったスタッフが飛び出してきて、ライブの一時中断を説明する。
おいおい、まだ本降りにもなってないのに中断とか早いだろうよ。
客席からは当然、不満の声が上がり、何となく場内にはヤバい雰囲気が立ち込めたが、すかさず小桃音まいがステージ上から客席に向かって謝ると、騒ぎは沈静化する。
湾岸スタジオの建物内に入り、雨宿りをしながらライブの再開を期待していたが、雨はいっそう激しくなり、ライブが一時中断から中止になるのも時間の問題のような気がしてきた。
しばらくするとTwitter上に、この日の野外ライブはすべて中止になったと発表される。
これで完全に詰んだ。初日、いちばん楽しみにしていたしず風 & 絆の野外でのライブは幻と化した。
中止が決定したときはアタマにきたが、今になって冷静に考えてみると、やはりそれは安全面を考慮すると、運営サイドとしては、やむを得ない判断だったのではないかと思う。
来年以降も継続的にTIFを開催し、アイドルの祭典として本当の意味で定着させていくためには、出演者、および来場者の安全面での対策は絶対条件である。
しず風が観れなかったことは残念だったが、万が一のことを考えたら、結果的には、これで良かったのかもしれない。
雨が段々と小降りになってきたので、Zepp Tokyoで行われているIDOL CLUB NIGHTへと移動することにした。
ここで行われている催しの特長は、出演者が(おそらく)全員、成人していることだ。こういう雰囲気も悪くはない。
最初に観たのは、掟ポルシェがDJでフロアーを盛り上げて、バニラビーンズの2人が目のまわりを白く塗り、掟ポルシェ風のメイクで掟と共演していたユニットで、その名も掟ビーンズ。バカバカしいけど面白かった。
そして、その次に登場したのがハイパーヨーヨだったが、これが凄かった。
いつものように「UWFメインテーマ」で登場したハイパーのメンバー。
そして一曲目に歌われた曲は、おそらく本邦初公開だと思うが「ハイパーズのテーマ」。
忌野清志郎の覆面バンドであったタイマーズのカバーだが(正確にはタイマーズもモンキーズのカバーになるけど)、ハイパーのメンバーも、タイマーズと同じようにヘルメットにグラサンという出で立ち。また曲の途中で、同じくタイマーズの「ロックン仁義」にインスパイアされたであろう台詞が出てきた。
これには、少し説明を要するが、「ロックン仁義」という曲には、歌の途中で清志郎が渡世人ばりに「古いやつだと、お思いでしょうが、ちょいと言わせておくんなさいよ…何をうたってんだか、よくわかんねえ、英語だかなんだか、聞き取れねえ様なサウンドばっかりでごせえやす…」と、当時の日本のロックシーンを風刺したような台詞がある。
対してハイパーは「誰が誰だかよくわかんねえ、歌ってんだか歌ってねえんだか、わかんねえような…」と現在のアイドルシーンをディスっているのだが、こういう曲を堂々と歌えるところにハイパーヨーヨの不思議な立ち位置があると思う。
昨年、披露した氣志團をオマージュした歌も面白かったが、今年のタイマーズもかなり笑えた。
さらに曲は、最新曲の「はなびーと」へと変わるのだが、これがまた実に不思議なグルーヴというか躍動感を持った曲で、元ネタはインドネシアで生まれた「FUNKOT(ファンコット)」というジャンルのダンスミュージックらしいが、何度も聴いているとクセになってきそうな音だ。
そのまま、ファンコットのリズムが洪水のように続き、最後は「ティッケー大作戦」で終わったのだが、ハッキリ言うと、自分が、この日、目撃したすべてのアイドルのパフォーマンスの中で、オレはこのときのハイパーヨーヨがいちばん良かった。繰り返すが、本当にすごいライブだったと思う。
そして、ハイパーヨーヨの次に登場したのがBiSである。
今年の1月にDiver Cityで観て以来ということになるが、あのときの悪い印象が拭いきれず、正直言ってほとんど期待していなかったのだが、オレは少し反省をする必要があるかもしれない。
率直な感想を言うと、半年ぶりにみたBiSのライブはすごくよかった。いや、それどころか一昨年のえび中や、去年のアプガのような「キテる感」がステージ上のパフォーマンスからみなぎっていて、それに比例して場内の盛り上がりも凄かった。
あまり詳しいことは知らないが、今年の始めに見たときから、メンバーが何人か入れ替わったように思う。
このステージでは、持ち時間があまり長くなかったが、翌日も、このHOT STAGEでアプガ待機中にBiSのライブは観る予定なので、次の日に向けても気分が高まってきた。
とりあえず、これで自分の初日のプログラムは終了である。
帰宅時間は普通に深夜になり、二日目に備えて早く眠りたかったが、それでも就寝したのは夜中の3時頃だろうか。
翌朝は早起きして8時頃、Zepp Tokyoに到着するも、すでに200人くらいの人間が会場の外では列をつくっていた。
何といっても、この日の午前中には、自分の中でも今回のフェスの大本命だと思っているしず風 & 絆のHOT STAGE登場が控えているので、念には念をいれて早めに現場にきたのだ。
いちばん怖れていたのは、午後から出演するHKT48の客が朝から大挙して押し寄せてくることだったが、自分の前に並んでいる客に、HKTの客がそんなに大勢いるようには思えず、むしろアイドリングのおまいつ客のほうが、沢山いるように感じた。
ようやく開場時刻になり、下手5~6目あたりの位置を確保する。
この日のトップバッターは福岡からやってきたLinQの選抜チーム。
LinQは、この日が初見だったが、イメージとしてはAKBのまがい物みたいなグループを想像していたのだが、それは半分は当たっているように思えた。
しかし、それ以上に曲のクオリティが高くて、ライブの中身も楽しめた。
そしてしず風 & 絆である。
実は前日の夜に、中止になったSMILE GARDENの振り替え分が、この日の13時から湾岸スタジオ屋上のAZURE STAGEで行われることが急遽決定し、本来ならば、彼女達にとってTIF2013のラストステージになるはずだった、このHOT STAGEのライブが、どこか中途半端な位置付けになってしまった印象がある。
また、これだけ大人数の観客の前で歌うことも、彼女達にとっては、初めての経験だったのかもしれないが、結論を急げば、このハコのデカさが、普段のしず風のパフォーマンスに比べて、今回のライブを精彩を欠いたものにしてしまった原因だったともいえる。
それは、いつものように柵を乗り越えて客席に降りてくるくるわけでも、口に含んだペットボトルを観客に噴射するわけでも、客の頭上をクラウドサーフするわけでもなく、非常に「よそゆき」の、行儀の良いライブを行っているようにしか、オレには思えなかった。
それはインディーのプロレスラーが、メジャー団体のリングに上がって試合を行うと、場外乱闘や反則行為を行わなくなるのとも、どこか似ていたような気がする。
今回のTIFでは2曲ライブに雨で公演中止、さらにはよそゆき顔の行儀の良いライブと、どうもしず風 & 絆に対してモヤモヤしてしまうことばかりだが、この公演後も直ちに湾岸スタジオに向かい、屋上のAZURE STAGEで昨日の振り替え公演を観なくてはないない。
聞いたところによると、前日はエレベーターが一台故障し、屋上への輸送がスムーズにいかなかったらしいので、念のために早めに並んで屋上で待機することにした。
一年ぶりに湾岸スタジオの屋上へと上がったが、いくら暑いとはいっても、この程度の暑さなど、昨年の灼熱地獄を経験しているオレに言わせれば、避暑地のようなものである。
ちょうど、自分が到着した時間にも、どこかのアイドルグループがライブを行っていたが、その音をバックにして屋上から下に広がる海を眺めているだけでも、幸福な気分に浸れる。
しばらくするとしず風 & 絆のメンバーが屋上に到着し、あとは彼女達の出番を待つだけとなった。
(つづく)