昨年の暮れに、渋谷DESEOで開催されたasfi初のワンマンライブは、彼女達の実直さがストレートに観客席に伝わってくるような、非常に後味の良いライブだった。
また、それはこの日のライブがクリスマスイヴに行われたということも印象を強くしているのだと思う。
しかし、それがワンマンライブであっても、クリスマスイヴに行われようとも、そのこと自体に音楽的な意味はなく、あの日のライブで、もっとも刮目すべきポイントは、それはコンサートの内容そのものがハロプロのトリビュートとしての意味合いを持っていたことだった。ただし、それはほとんどの観客に看過され「死角」になっていた。
おそらくasfi初ワンマンのレポを、ハロプロトリビュートというテーマで論陣を張った人間は自分だけだったかもしれない。
少しまわりくどい言い方をしてきたのは、あのときの自分の視点が、あながち見当外れではなかったことを証明するようなCDが先頃、リリースされたからである。
その名も「りすぺくと☆カバー vol.1/asfi」。
全4曲入りのミニアルバム、というかマキシシングルで、収録曲はお馴染み℃-uteの「まっさらブルージーンズ」、Berryz工房「スッペシャル・ジェネレーション」、Buono!「初恋サイダー」、そしてモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」と、すべてがハロープロジェクトの曲で構成されており、それをasfiのメンバーが歌っている。
このCDの内容が意味することは、言うまでもなくasfiのメンバーが敬愛するハロプロへの敬意を表現した作品ということであり、今回、この作品のリリイベを兼ねたasfiの主催イベント「アイドル合戦!」がお台場と横浜で行われたので両日とも行ってきた。
ちなみに、この「アイドル合戦!」のサブタイトルには「私達はこの曲を歌いたくて、アイドルを始めたんです!」といったコピーが銘打たれている。
また、彼女達のハロへの敬愛ぶりは、今回のCDのジャケット写真にも表れており、なるほど、よく見るとそれは「モーニングコーヒー/モーニング娘。」のジャケ写の完全なオマージュになっているのがわかる。
イベント途中に、時間調整のために行われたトークショーでも、メンバーの渡瀬純や朱音らは、この世界の門戸を叩いたきっかけに幼少期にハロプロから受けた影響の大きさを語っていたが、今回の新作の内容が示しているように、asfiというユニットは、常にそういったアイドルとしての初期衝動を意識し、大事にしてきたグループだった。
ダイバーシティ東京でも横浜VIVRE前でも、連休真っ只中ということもあって、ギャラリーの中には母親に手を引かれた小さな子供達の姿があったが、舞台の上のメンバー達はそこに、幼少期の自分達の姿を見ていたかもしれない。
ステージ上のパフォーマンスでは、今回の「りすぺくと☆カバー」からハロプロの楽曲が歌われることにより、彼女達のオリジナル曲がいつも以上の輝きを放ち、それは歴史の連鎖の中で強力な意味を持つことになった。
アイドルが先人達のアイドルの楽曲を取り上げ、継承していくことの意味と重要性。それは現代のアイドルが見失ってしまった重大なテーマでもある。
「りすぺくと☆カバー」と今回のライブで、asfiが示したハロプロへの敬愛。この純粋なアプローチは単なるカバーやコピーを超えたものとして、何度聴いても自分の胸の奥底まで深く突き刺さってくる。
また、それはこの日のライブがクリスマスイヴに行われたということも印象を強くしているのだと思う。
しかし、それがワンマンライブであっても、クリスマスイヴに行われようとも、そのこと自体に音楽的な意味はなく、あの日のライブで、もっとも刮目すべきポイントは、それはコンサートの内容そのものがハロプロのトリビュートとしての意味合いを持っていたことだった。ただし、それはほとんどの観客に看過され「死角」になっていた。
おそらくasfi初ワンマンのレポを、ハロプロトリビュートというテーマで論陣を張った人間は自分だけだったかもしれない。
少しまわりくどい言い方をしてきたのは、あのときの自分の視点が、あながち見当外れではなかったことを証明するようなCDが先頃、リリースされたからである。
その名も「りすぺくと☆カバー vol.1/asfi」。
全4曲入りのミニアルバム、というかマキシシングルで、収録曲はお馴染み℃-uteの「まっさらブルージーンズ」、Berryz工房「スッペシャル・ジェネレーション」、Buono!「初恋サイダー」、そしてモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」と、すべてがハロープロジェクトの曲で構成されており、それをasfiのメンバーが歌っている。
このCDの内容が意味することは、言うまでもなくasfiのメンバーが敬愛するハロプロへの敬意を表現した作品ということであり、今回、この作品のリリイベを兼ねたasfiの主催イベント「アイドル合戦!」がお台場と横浜で行われたので両日とも行ってきた。
ちなみに、この「アイドル合戦!」のサブタイトルには「私達はこの曲を歌いたくて、アイドルを始めたんです!」といったコピーが銘打たれている。
また、彼女達のハロへの敬愛ぶりは、今回のCDのジャケット写真にも表れており、なるほど、よく見るとそれは「モーニングコーヒー/モーニング娘。」のジャケ写の完全なオマージュになっているのがわかる。
イベント途中に、時間調整のために行われたトークショーでも、メンバーの渡瀬純や朱音らは、この世界の門戸を叩いたきっかけに幼少期にハロプロから受けた影響の大きさを語っていたが、今回の新作の内容が示しているように、asfiというユニットは、常にそういったアイドルとしての初期衝動を意識し、大事にしてきたグループだった。
ダイバーシティ東京でも横浜VIVRE前でも、連休真っ只中ということもあって、ギャラリーの中には母親に手を引かれた小さな子供達の姿があったが、舞台の上のメンバー達はそこに、幼少期の自分達の姿を見ていたかもしれない。
ステージ上のパフォーマンスでは、今回の「りすぺくと☆カバー」からハロプロの楽曲が歌われることにより、彼女達のオリジナル曲がいつも以上の輝きを放ち、それは歴史の連鎖の中で強力な意味を持つことになった。
アイドルが先人達のアイドルの楽曲を取り上げ、継承していくことの意味と重要性。それは現代のアイドルが見失ってしまった重大なテーマでもある。
「りすぺくと☆カバー」と今回のライブで、asfiが示したハロプロへの敬愛。この純粋なアプローチは単なるカバーやコピーを超えたものとして、何度聴いても自分の胸の奥底まで深く突き刺さってくる。