先週というか10月の末は23日に発売されたしず風 and 絆の新曲のリリースイベントが都内で連日開催されていた。
自分が最初に参戦したのは24日の15時から秋葉原で開催されたイベントなのだが平日の15時にイベントとかwww
運営もずいぶんと無茶をするなと思ったが、こんな時間でも100人くらいのヲタが集まってきた。
いったい、おまえらは普段なにをやって生活しているのだと聞きたくなるが、かくいう自分も仕事を干して秋葉原まで車で乗り付けて行ってきたわけなのであまり人のことを言えないが…。
会場は神TOWERとかいう怪しげな雑居ビルの三階にあるイベントスペース。場内は狭くフロア内は人混みで溢れている。
自分はかなり遅くに入場したのだが、どういうわけか会場の入り口からステージまでの間に人混みの中にも人間が歩けるような空間というか道が出来上がっている。
なるほど舞台の裏に控え室はなくメンバーもお客さん同様に入り口から入場しフロアを通過してステージに上がるのだ。
ここで注目したいのはしず風ヲタの優良さである。
アイドルがヲタの人混みを掻き分けて入ってくるのだから、これ幸いによからぬことをしでかす輩が一人くらいいても不思議ではないのだが、ここの客にはそういった気配はまったくない。ヲタの民度の低さが何かと問題視されるアイドル現場においてこういう節度のある紳士的な対応というのは見ていて非常に気持ちのいいものである。
実際に彼女達がライブの最中に客席に飛び込んだりすることが出来るのも、そういった意味での信頼関係で両者が結ばれているからなのだろう。
メンバーがステージに上がりライブがスタートする。
新曲「チェッカーフラッグをとめろ」を含む全5曲のセットリスト。
CDをリリースしている歌手とは思えないくらいヘタクソな歌なわけだが、そんなことを問題にしないくらいエネルギッシュなパフォーマンスを披露する彼女達の姿が実に素晴らしい。
オルタナティヴアイドルとでも言えばいいのだろうか、現在のアイドルシーンというのは、もはや既存のスタイルや古典的なアイドルの方法論だけでは括ることの出来ないような特徴をそなえたグループが増えてきている。
しず風 and 絆はそんなオルタナ系アイドルの代表格といっていいグループだが、ほとんどヤケクソともいえるようなそのステージパフォーマンスとそれを支える客席の一体感はおそらく現在のアイドルシーンの中でももっとも熱い現場だといえるだろう。
翌々日の木曜日の夜はCHANCEスタジオに行こうかと思っていたのだが時間的に間に合いそうもなかったので、再度しず風のリリースイベントへ向かうことにした。
会場は中野のTSUTAYA。嬉しいことにうちからだとかなり近くバイクで10分程度で行ける距離である。
DVDの陳列棚を隅に追いやって無理矢理店内にスペースをつくり、そこでライブを行うという状況はなかなか不思議な絵である。
出稼ぎ、ぶっつけ本番、宵越しの金は持たない…といった今回のしず風のリリースイベントにはそんなドサ回り的な雰囲気が立ち込めていて、それはアイドルグループというよりも巡業一座といったほうが似合いそうである。(おそらく全員が名古屋の現役中高生だと思われる彼女達だが当然、この期間は学校は休んで東京にきているのだろうか?)
自分が中野に着いたとき彼女達はちょうど公開リハーサルを行っていたのだが、本番においてそれはほとんど意味をなさない。
出たとこ勝負でただひたすらぶちかます。
しかし、それでいいのである。
狭い店内をマイク片手に縦横無尽に闊歩し沸かせる彼女達のスタイルはアイドルのライブというよりどこかプロレスの場外乱闘を思わせるが、彼女達のライブにおける性急なパフォーマンスはクオリティの良し悪しを越えて見る者の心を打つ「何か」がある。
この日は前々日より一曲少ない中身だったが、それでも十分に満足のいく内容だった。
さらに日曜日、一応この日の昼に渋谷のTSUTAYAで行われたリリイベで今回のドサ回りはすべて終了なのだが、そのあとに駒沢で行われている東京ラーメンショー2012への出演が決まっていて、ラーメンを食するついでに自分はそれに行ってきた。
それなりに大きなステージだったし、当然、一般人を含めたお客さんの数もここがいちばん多い。
こういったアウェーな現場ではいかに普段通りのパフォーマンスを貫くことが出来るかというのが重要なテーマになってくる。
最初に登場した怪傑トロピカル丸も見応えのあるステージを展開したが、やはり会場の沸かせかたでいえば次に登場したしず風 and 絆の比ではなかったと思う。
それはトリに出演したAellのパフォーマンスをも食うほどで、ヲタ以外の一般客がいようがそんなことはお構い無しに例によって客席に乱入し、脚立によじ登りながら歌う彼女達の姿にはちょっとした感動すら覚える。
この日、初めて彼女達の名前を知り、初めて彼女達の歌を聴いたに違いない一般人のお客さん達もすごく楽しそうに彼女達のライブを見つめていた。
マニアやヲタク以外の人達に果たして何を訴えていくか。自分達のやっている活動をいかにして世間に浸透させていくのかというのはアイドルというジャンルに関わっている人間達にとって大変、重要な問題だが、この日のラーメンショーにおけるしず風 and 絆のライブにはそういった命題におけるヒントのようなものがいくつも見え隠れしていたような気がする。
6日間に渡るしず風一座の巡業の大トリを飾るに相応しいライブだった。
自分が最初に参戦したのは24日の15時から秋葉原で開催されたイベントなのだが平日の15時にイベントとかwww
運営もずいぶんと無茶をするなと思ったが、こんな時間でも100人くらいのヲタが集まってきた。
いったい、おまえらは普段なにをやって生活しているのだと聞きたくなるが、かくいう自分も仕事を干して秋葉原まで車で乗り付けて行ってきたわけなのであまり人のことを言えないが…。
会場は神TOWERとかいう怪しげな雑居ビルの三階にあるイベントスペース。場内は狭くフロア内は人混みで溢れている。
自分はかなり遅くに入場したのだが、どういうわけか会場の入り口からステージまでの間に人混みの中にも人間が歩けるような空間というか道が出来上がっている。
なるほど舞台の裏に控え室はなくメンバーもお客さん同様に入り口から入場しフロアを通過してステージに上がるのだ。
ここで注目したいのはしず風ヲタの優良さである。
アイドルがヲタの人混みを掻き分けて入ってくるのだから、これ幸いによからぬことをしでかす輩が一人くらいいても不思議ではないのだが、ここの客にはそういった気配はまったくない。ヲタの民度の低さが何かと問題視されるアイドル現場においてこういう節度のある紳士的な対応というのは見ていて非常に気持ちのいいものである。
実際に彼女達がライブの最中に客席に飛び込んだりすることが出来るのも、そういった意味での信頼関係で両者が結ばれているからなのだろう。
メンバーがステージに上がりライブがスタートする。
新曲「チェッカーフラッグをとめろ」を含む全5曲のセットリスト。
CDをリリースしている歌手とは思えないくらいヘタクソな歌なわけだが、そんなことを問題にしないくらいエネルギッシュなパフォーマンスを披露する彼女達の姿が実に素晴らしい。
オルタナティヴアイドルとでも言えばいいのだろうか、現在のアイドルシーンというのは、もはや既存のスタイルや古典的なアイドルの方法論だけでは括ることの出来ないような特徴をそなえたグループが増えてきている。
しず風 and 絆はそんなオルタナ系アイドルの代表格といっていいグループだが、ほとんどヤケクソともいえるようなそのステージパフォーマンスとそれを支える客席の一体感はおそらく現在のアイドルシーンの中でももっとも熱い現場だといえるだろう。
翌々日の木曜日の夜はCHANCEスタジオに行こうかと思っていたのだが時間的に間に合いそうもなかったので、再度しず風のリリースイベントへ向かうことにした。
会場は中野のTSUTAYA。嬉しいことにうちからだとかなり近くバイクで10分程度で行ける距離である。
DVDの陳列棚を隅に追いやって無理矢理店内にスペースをつくり、そこでライブを行うという状況はなかなか不思議な絵である。
出稼ぎ、ぶっつけ本番、宵越しの金は持たない…といった今回のしず風のリリースイベントにはそんなドサ回り的な雰囲気が立ち込めていて、それはアイドルグループというよりも巡業一座といったほうが似合いそうである。(おそらく全員が名古屋の現役中高生だと思われる彼女達だが当然、この期間は学校は休んで東京にきているのだろうか?)
自分が中野に着いたとき彼女達はちょうど公開リハーサルを行っていたのだが、本番においてそれはほとんど意味をなさない。
出たとこ勝負でただひたすらぶちかます。
しかし、それでいいのである。
狭い店内をマイク片手に縦横無尽に闊歩し沸かせる彼女達のスタイルはアイドルのライブというよりどこかプロレスの場外乱闘を思わせるが、彼女達のライブにおける性急なパフォーマンスはクオリティの良し悪しを越えて見る者の心を打つ「何か」がある。
この日は前々日より一曲少ない中身だったが、それでも十分に満足のいく内容だった。
さらに日曜日、一応この日の昼に渋谷のTSUTAYAで行われたリリイベで今回のドサ回りはすべて終了なのだが、そのあとに駒沢で行われている東京ラーメンショー2012への出演が決まっていて、ラーメンを食するついでに自分はそれに行ってきた。
それなりに大きなステージだったし、当然、一般人を含めたお客さんの数もここがいちばん多い。
こういったアウェーな現場ではいかに普段通りのパフォーマンスを貫くことが出来るかというのが重要なテーマになってくる。
最初に登場した怪傑トロピカル丸も見応えのあるステージを展開したが、やはり会場の沸かせかたでいえば次に登場したしず風 and 絆の比ではなかったと思う。
それはトリに出演したAellのパフォーマンスをも食うほどで、ヲタ以外の一般客がいようがそんなことはお構い無しに例によって客席に乱入し、脚立によじ登りながら歌う彼女達の姿にはちょっとした感動すら覚える。
この日、初めて彼女達の名前を知り、初めて彼女達の歌を聴いたに違いない一般人のお客さん達もすごく楽しそうに彼女達のライブを見つめていた。
マニアやヲタク以外の人達に果たして何を訴えていくか。自分達のやっている活動をいかにして世間に浸透させていくのかというのはアイドルというジャンルに関わっている人間達にとって大変、重要な問題だが、この日のラーメンショーにおけるしず風 and 絆のライブにはそういった命題におけるヒントのようなものがいくつも見え隠れしていたような気がする。
6日間に渡るしず風一座の巡業の大トリを飾るに相応しいライブだった。