はちたま、品はち、ニコはち、ジュクはちときて、アイドリングの次なる定期公演の会場は渋谷のマウントレーニアホール。その名も「渋はちライブ」に先週末、初めて行ってきた。
昨年、CHANCEの公演を何度か観にきたホールだが、ここの会場、決してキャパは広くないのだがニコはち現場のニコファーレのような圧迫感がなく、すごく居心地の良いハコだと思う。
またこの会場、渋谷のド真ん中に立地しているとは思えないような落ち着いた雰囲気に包まれており、そういった意味でも壁面がLEDパネルにおおわれ無駄に豪華なニコファーレの雰囲気とは大違いだ。
開演時間がせまり入場しようと入り口付近へ向かうと、何故か多数の入場者がユリの花を一輪持っている。
何だろうと不思議に思っていると、なるほど、入り口で入場者全員にユリの造花とサイリウムを配っているヲタの人がいる。
ユリの造花とサイリウムを受けとると、そこには「HAPPY BIRTHDAY RURIKAchan!!!」と記されたメモ紙が輪ゴムでくくりつけられていた。
あっ、なるほど、今日はルーリーの生誕祭をやるのか。
そんなこと、気にも留めていなかったが、そういえばルリカは9月生まれだったよな。
メモ紙には、造花はバースデーケーキが出てきて、みんなでHAPPY BIRTHDAYを歌うタイミングで振ってください。サイリウムは渋つぶソングリクエストの歌い出しから振ってくださいと書いてあったが、別に生誕祭の協力の要請を断る理由はどこにもないので快く参加させてもらうことにしよう。
横山ルリカ生誕祭ということで、どこか浮わついたムードの中、渋はちライブがスタートする。
ライブのMCで、この日の主役であるルリカ本人が自ら語っていたように彼女もうすぐ、というか明日(27日)で21歳になる。
コンサートの最中は自分も場内のファンと一緒にユリの花とサイリウムを振りながら彼女の誕生日を祝った。
ルリカちゃん、誕生日おめでとう。 …その気持ちにもちろん嘘はない。
しかし反面、彼女が21歳になるという「重い現実」を前にして、自分の中にどこかネガティヴな感情が芽生えてしまうのは何故だろうか。
いつの間にかルリカもそんな歳になっていたんだなという感慨。確かにそれもあるだろうが、それ以上に21歳というトシは結局、彼女はこのまま「未完の大器」としてアイドル人生を終えてしまうのだろうなという、あまり喜ばしくない現実を予感させる年齢でもある。
一般的に考えて、というかアイドル史的に考えて、21という年齢はアイドルとしての旬な時期はすでに過ぎていると思っていいだろう。
改めて書くまでもないが横山ルリカのアイドルとしてのポテンシャルの高さは、それはもう立派なものだと思う。
単にルックスが優れているというだけでなく、歌にもダンスにも長けた能力を発揮し、さらには頭も良くて、おまけに性格までいいときている。つまり弱点がない。
そして何よりも彼女が他のメンバーと決定的に違っている点は「品格」を備えているところではないだろうか。
今時のアイドルにいちばん欠けているものは、この品格だと自分は思う。
では彼女のようなアイドルとしての素質に恵まれている人間が、そのままこの世界の頂きに君臨することが出来るのかというと、これも改めて書くまでもないが、決してそうではないところが、アイドルというジャンルの不条理なところであり同時に面白いところでもある。
事実、アイドリングの中では絶大な人気を獲得している横山ルリカだが、一歩、外へ出たら、ほとんど無名に等しいというのが現実だろう。
トップアイドルになるべき人間というのは、本人の努力や才能はもちろんだが、それ以上に運やタイミング、あるいは時代背景や時代からの要請によって選ばれし者なのだと思う。
横山ルリカにとっての不幸はやはり彼女がアイドリングに所属していたことであり、これがもしアイドリングではなくAKBに在籍していたとしたら…? あるいは早い段階でアイドリングの活動に見切りをつけてソロ活動を展開していたとしたら…?
実に不毛な例え話だとは思うが、現在、彼女が置かれている不憫な状況を見ていると思わず、そんなことを考えてしまう。
しかし、これもまた人生なのだろう。
こうなったら我々が彼女に要求することはひとつしかない。
それは、このままアイドリングの終身メンバーとして「殉死」することだ。
21を目前に控えたこの日のステージでも、彼女のアイドルとしての存在感は抜けており、それは視覚的にも、あるいは音楽的にもアイドリングのライブの屋台骨を支えているのはまぎれもなく横山ルリカの力によるところが大きいと改めて確信した。
そして前述したように横山ルリカのアイドル人生を考えたら彼女がアイドリングに所属していたことは本人にとっては不幸だったのかもしれない。
しかし一方でアイドリングにとっては彼女がメンバーでいたことは最大の幸運だったのではないだろうか。
そんなパラドックスを改めて感じてしまった初参加の渋はちライブ、横山ルリカ生誕祭だった。
昨年、CHANCEの公演を何度か観にきたホールだが、ここの会場、決してキャパは広くないのだがニコはち現場のニコファーレのような圧迫感がなく、すごく居心地の良いハコだと思う。
またこの会場、渋谷のド真ん中に立地しているとは思えないような落ち着いた雰囲気に包まれており、そういった意味でも壁面がLEDパネルにおおわれ無駄に豪華なニコファーレの雰囲気とは大違いだ。
開演時間がせまり入場しようと入り口付近へ向かうと、何故か多数の入場者がユリの花を一輪持っている。
何だろうと不思議に思っていると、なるほど、入り口で入場者全員にユリの造花とサイリウムを配っているヲタの人がいる。
ユリの造花とサイリウムを受けとると、そこには「HAPPY BIRTHDAY RURIKAchan!!!」と記されたメモ紙が輪ゴムでくくりつけられていた。
あっ、なるほど、今日はルーリーの生誕祭をやるのか。
そんなこと、気にも留めていなかったが、そういえばルリカは9月生まれだったよな。
メモ紙には、造花はバースデーケーキが出てきて、みんなでHAPPY BIRTHDAYを歌うタイミングで振ってください。サイリウムは渋つぶソングリクエストの歌い出しから振ってくださいと書いてあったが、別に生誕祭の協力の要請を断る理由はどこにもないので快く参加させてもらうことにしよう。
横山ルリカ生誕祭ということで、どこか浮わついたムードの中、渋はちライブがスタートする。
ライブのMCで、この日の主役であるルリカ本人が自ら語っていたように彼女もうすぐ、というか明日(27日)で21歳になる。
コンサートの最中は自分も場内のファンと一緒にユリの花とサイリウムを振りながら彼女の誕生日を祝った。
ルリカちゃん、誕生日おめでとう。 …その気持ちにもちろん嘘はない。
しかし反面、彼女が21歳になるという「重い現実」を前にして、自分の中にどこかネガティヴな感情が芽生えてしまうのは何故だろうか。
いつの間にかルリカもそんな歳になっていたんだなという感慨。確かにそれもあるだろうが、それ以上に21歳というトシは結局、彼女はこのまま「未完の大器」としてアイドル人生を終えてしまうのだろうなという、あまり喜ばしくない現実を予感させる年齢でもある。
一般的に考えて、というかアイドル史的に考えて、21という年齢はアイドルとしての旬な時期はすでに過ぎていると思っていいだろう。
改めて書くまでもないが横山ルリカのアイドルとしてのポテンシャルの高さは、それはもう立派なものだと思う。
単にルックスが優れているというだけでなく、歌にもダンスにも長けた能力を発揮し、さらには頭も良くて、おまけに性格までいいときている。つまり弱点がない。
そして何よりも彼女が他のメンバーと決定的に違っている点は「品格」を備えているところではないだろうか。
今時のアイドルにいちばん欠けているものは、この品格だと自分は思う。
では彼女のようなアイドルとしての素質に恵まれている人間が、そのままこの世界の頂きに君臨することが出来るのかというと、これも改めて書くまでもないが、決してそうではないところが、アイドルというジャンルの不条理なところであり同時に面白いところでもある。
事実、アイドリングの中では絶大な人気を獲得している横山ルリカだが、一歩、外へ出たら、ほとんど無名に等しいというのが現実だろう。
トップアイドルになるべき人間というのは、本人の努力や才能はもちろんだが、それ以上に運やタイミング、あるいは時代背景や時代からの要請によって選ばれし者なのだと思う。
横山ルリカにとっての不幸はやはり彼女がアイドリングに所属していたことであり、これがもしアイドリングではなくAKBに在籍していたとしたら…? あるいは早い段階でアイドリングの活動に見切りをつけてソロ活動を展開していたとしたら…?
実に不毛な例え話だとは思うが、現在、彼女が置かれている不憫な状況を見ていると思わず、そんなことを考えてしまう。
しかし、これもまた人生なのだろう。
こうなったら我々が彼女に要求することはひとつしかない。
それは、このままアイドリングの終身メンバーとして「殉死」することだ。
21を目前に控えたこの日のステージでも、彼女のアイドルとしての存在感は抜けており、それは視覚的にも、あるいは音楽的にもアイドリングのライブの屋台骨を支えているのはまぎれもなく横山ルリカの力によるところが大きいと改めて確信した。
そして前述したように横山ルリカのアイドル人生を考えたら彼女がアイドリングに所属していたことは本人にとっては不幸だったのかもしれない。
しかし一方でアイドリングにとっては彼女がメンバーでいたことは最大の幸運だったのではないだろうか。
そんなパラドックスを改めて感じてしまった初参加の渋はちライブ、横山ルリカ生誕祭だった。