もう1週間前のことになってしまったが、先週、行われた東京女子流の日比谷野外音楽堂でのコンサートの興奮からいまだにさめない。
実は同日に開催された遠藤舞のソロライブのチケットが、もしかしたら自分に廻ってくるかもしれないという、わずかな可能性を信じ、この日の女子流のチケットは買い控えていた。
…が結局、遠藤のチケットは入手出来ず、さらには女子流の指定席は完売し、あとは立ち見の当日券のみという最悪のパターンになってしまった。
16畤から発売予定の当日券売り場に並んでいると、10分もしないうちに、こちらの思惑どおり、チケットを余らせたヲタの人が声をかけてきてあっさり交渉が成立する。
良席ではないが、指定席でゆっくりと観れれば文句はないので、とりあえずはよかった。
場内に入ると全席完売を裏付けるかのように客席はぎっしり満員。
多数のファンで埋まった場内を見渡していると、デビューの頃、キモヲタのオッサン相手に必死にどさ回りをしていたあどけなかった彼女達の姿を思い浮かべ、ちょっとジーンときてしまう。
満員の客席以上に特筆すべき点は、かつての安室奈美恵やSPEEDがそうであったように女子流のメンバーと同世代の女のコが会場内に結構いたことだ。これは素晴らしいことである。
女性アイドルにとっていちばん必要な客は彼女達と同年代の同姓のファンである。
またミュージシャンズミュージシャンという言葉があるが、東京女子流ほど、同業者のアイドルにファンが多いグループも珍しいと思う。昨年のTIF2011のメインステージのMCでハロプロの真野ちゃんはハッキリと女子流のファンであると言っていたし、最近ではSKE48の松井玲奈や高柳明音が自ら女子流のファンであることを公言している。また非公式ながら昨年のTIFで自分と接触した、あるグループのメンバーは女子流の歌と踊りの技術についてかなり称賛していた。
そういった同業者の評価を含め、今年になってから、にわかに女子流の周辺が騒がしくなってきたのではないだろうか。
そして「何故、今、女子流なのか?」との問いは、すなわち「何故、今、本物の時代なのか」ということになる。
AKBの大躍進に始まる近年のアイドルブームは、新しいファン層を開拓し、マーケットを一気に拡大させたという意味において、まさしくモー娘。以来の一大ムーヴメントを形成した。しかし一方ではブームに安易に乗っかっただけの低レベルのアイドルが量産されてしまったという問題点もあった。
「ライブ」であるにも関わらずステージ上では平然と口パクが横行し、歌うこと、踊ることよりも握手会でのヲタとの接触に価値が見いだされてしまっている現在のアイドルシーン…。そんな状況に慣れきってしまった21世紀のアイドルファンは、それを本物のアイドルだと信じているのかもしれない。だとしたら、それはとても不幸なことだと思う。
東京女子流は本物のアイドルグループである。それも現存するアイドルグループの中でも「ライブアイドル」という肉体的な形容詞がもっとも似合うのが彼女達だ。
本物のアイドルという言い方が、あまりにも漠然としすぎているとしたらプロフェッショナルなアイドルという呼び方のほうが正しいかもしれない。
歌のスキルを高め、ダンスのスキルを高め、ライブに命をかけた女子流の活動は、すべての似非アイドル達の手本になりうるスタイルである。
野音のステージ上で女子流は「更なるスキルアップのため」に6月、7月と活動を2ヶ月休止し、8月以降の活動に備えることが発表された。
8月にはa-nationやTIF2011といった大きなステージが待っている。
そして年末には日本武道館で単独コンサートが開催されることが、アンコールでスタッフの口から告知された。ついに東京女子流三年目の区切りとして大きな勝負に打って出るのだ。
武道館までは、あと七ヶ月もあることだし、当面の自分の問題としては彼女達が来月から活動を一時休止する前に、とりあえず観ておくことである。
そんなわけで昨日、ラゾーナ川崎で開催された新曲「追憶」のリリースイベントへ行ってきた。
一日、三回まわしというハードなローテだが、残念ながら日中は忙しくて最終回の18時の回しか見れなかった。
それでも時間にして30分以上に及ぶライブはかなり満足度の高い内容で、聞いたところによるとミニライブの内容は3公演ともすべて違っていたらしい。無銭のフリーライブであっても東京女子流にいっさいの妥協はない。
とくに自分の観た最後の回に突如として歌われたSPEEDの「ALL MY TRUE LOVE」の完璧なカバーはまさに圧倒的と言う他なかった。
あの全盛期のSPEEDとほぼ同じフォーメーションで、歌もダンスも再現してしまう彼女達のポテンシャルには「参りました」という以外ない。
よくよく考えてみると女子流のメンバーはSPEEDがデビューした頃、まだこの世に生を受けていないのか…。(SPEEDがデビューしたときに生まれていない…だと!?)
終演後に場内で、みにちあベアーズのメンバーを目撃する。また噂によるとえび中のメンバーも見にきていたらしい。相変わらず同業者のアイドルにすごい人気だ。
いずれにしても、これで夏頃まで、彼女達のパフォーマンスを見ることは出来ないと思うので、本当にワンステージだけでも見れてよかった。
休止後の初ライブはおそらくa-nationであるとかTIFであるとかいった大きなステージになるだろう。TIF2012での彼女達のパフォーマンスが今から本当に楽しみである。
今年のTIFは、女子流を中心に観るかもしれない。
実は同日に開催された遠藤舞のソロライブのチケットが、もしかしたら自分に廻ってくるかもしれないという、わずかな可能性を信じ、この日の女子流のチケットは買い控えていた。
…が結局、遠藤のチケットは入手出来ず、さらには女子流の指定席は完売し、あとは立ち見の当日券のみという最悪のパターンになってしまった。
16畤から発売予定の当日券売り場に並んでいると、10分もしないうちに、こちらの思惑どおり、チケットを余らせたヲタの人が声をかけてきてあっさり交渉が成立する。
良席ではないが、指定席でゆっくりと観れれば文句はないので、とりあえずはよかった。
場内に入ると全席完売を裏付けるかのように客席はぎっしり満員。
多数のファンで埋まった場内を見渡していると、デビューの頃、キモヲタのオッサン相手に必死にどさ回りをしていたあどけなかった彼女達の姿を思い浮かべ、ちょっとジーンときてしまう。
満員の客席以上に特筆すべき点は、かつての安室奈美恵やSPEEDがそうであったように女子流のメンバーと同世代の女のコが会場内に結構いたことだ。これは素晴らしいことである。
女性アイドルにとっていちばん必要な客は彼女達と同年代の同姓のファンである。
またミュージシャンズミュージシャンという言葉があるが、東京女子流ほど、同業者のアイドルにファンが多いグループも珍しいと思う。昨年のTIF2011のメインステージのMCでハロプロの真野ちゃんはハッキリと女子流のファンであると言っていたし、最近ではSKE48の松井玲奈や高柳明音が自ら女子流のファンであることを公言している。また非公式ながら昨年のTIFで自分と接触した、あるグループのメンバーは女子流の歌と踊りの技術についてかなり称賛していた。
そういった同業者の評価を含め、今年になってから、にわかに女子流の周辺が騒がしくなってきたのではないだろうか。
そして「何故、今、女子流なのか?」との問いは、すなわち「何故、今、本物の時代なのか」ということになる。
AKBの大躍進に始まる近年のアイドルブームは、新しいファン層を開拓し、マーケットを一気に拡大させたという意味において、まさしくモー娘。以来の一大ムーヴメントを形成した。しかし一方ではブームに安易に乗っかっただけの低レベルのアイドルが量産されてしまったという問題点もあった。
「ライブ」であるにも関わらずステージ上では平然と口パクが横行し、歌うこと、踊ることよりも握手会でのヲタとの接触に価値が見いだされてしまっている現在のアイドルシーン…。そんな状況に慣れきってしまった21世紀のアイドルファンは、それを本物のアイドルだと信じているのかもしれない。だとしたら、それはとても不幸なことだと思う。
東京女子流は本物のアイドルグループである。それも現存するアイドルグループの中でも「ライブアイドル」という肉体的な形容詞がもっとも似合うのが彼女達だ。
本物のアイドルという言い方が、あまりにも漠然としすぎているとしたらプロフェッショナルなアイドルという呼び方のほうが正しいかもしれない。
歌のスキルを高め、ダンスのスキルを高め、ライブに命をかけた女子流の活動は、すべての似非アイドル達の手本になりうるスタイルである。
野音のステージ上で女子流は「更なるスキルアップのため」に6月、7月と活動を2ヶ月休止し、8月以降の活動に備えることが発表された。
8月にはa-nationやTIF2011といった大きなステージが待っている。
そして年末には日本武道館で単独コンサートが開催されることが、アンコールでスタッフの口から告知された。ついに東京女子流三年目の区切りとして大きな勝負に打って出るのだ。
武道館までは、あと七ヶ月もあることだし、当面の自分の問題としては彼女達が来月から活動を一時休止する前に、とりあえず観ておくことである。
そんなわけで昨日、ラゾーナ川崎で開催された新曲「追憶」のリリースイベントへ行ってきた。
一日、三回まわしというハードなローテだが、残念ながら日中は忙しくて最終回の18時の回しか見れなかった。
それでも時間にして30分以上に及ぶライブはかなり満足度の高い内容で、聞いたところによるとミニライブの内容は3公演ともすべて違っていたらしい。無銭のフリーライブであっても東京女子流にいっさいの妥協はない。
とくに自分の観た最後の回に突如として歌われたSPEEDの「ALL MY TRUE LOVE」の完璧なカバーはまさに圧倒的と言う他なかった。
あの全盛期のSPEEDとほぼ同じフォーメーションで、歌もダンスも再現してしまう彼女達のポテンシャルには「参りました」という以外ない。
よくよく考えてみると女子流のメンバーはSPEEDがデビューした頃、まだこの世に生を受けていないのか…。(SPEEDがデビューしたときに生まれていない…だと!?)
終演後に場内で、みにちあベアーズのメンバーを目撃する。また噂によるとえび中のメンバーも見にきていたらしい。相変わらず同業者のアイドルにすごい人気だ。
いずれにしても、これで夏頃まで、彼女達のパフォーマンスを見ることは出来ないと思うので、本当にワンステージだけでも見れてよかった。
休止後の初ライブはおそらくa-nationであるとかTIFであるとかいった大きなステージになるだろう。TIF2012での彼女達のパフォーマンスが今から本当に楽しみである。
今年のTIFは、女子流を中心に観るかもしれない。