現地にて応援して頂いた皆様、トランクスサポーターの皆様始め、応援して頂いた皆様本当にありがとうございました。
判定は2-0、公約の圧勝はできなかった。そして最後はかなり追い込まれましたが、顔に似合わない気合を見せてくれました。
昨夜の試合は公開採点で、4R8R後に採点が発表されます。序盤は拳四朗ペース。拳四朗のスピードといつもの展開力か活き、4R終了時のポイントをリードしました。結果的にこれが拳四朗に勝利をもたらしました。
中盤は一進一退、お互いにクリーンヒットを交換し、手に汗を握る場面が繰り広げられました。8R終了時も採点は小差ではあるが拳四朗3-0リード。
8R終了後の採点公開でポイントでリードされたチャンピオンロペスは、ギアを上げました。海抜3,800mで生活している高地人ということもあるのでしょう。9Rからは脚を使うアウトボクシング、一転して接近戦。39戦35歳のベテラン王者の多彩な引き出しは凄かった。
拳四朗の膝が落ちるような左のロングフック、事前にスカウティングしていたメキシカン特有の連打、連打をガードすると複数のパンチを巧く当ててきます。
10Rは後がないロペスの積極的な前進攻撃に取られました。
11Rは一進一退。
12Rは魂を込めた戦い。
回を重ねて終盤に入ると、10R11R終了後のモニターに映る拳四朗の眼や表情がやや弱くなっていることに気づきました。この1ヶ月、毎日見てきた拳四朗のスパーリングのラウンド間には絶対見せたことがない顔でした。効いたのか弱気になったのか疲れたのか、見ていて焦りました。周りの応援団には心配するから言いませんでしたが、いつもロープ越しに話していたので、拳四朗に頑張れと言えなくてもどかしくて、途方も無い無力感を味わいました。いつも、どう?と聞くと大丈夫ですという拳四朗だから、もし頑張れと言ったら、はい頑張ります大丈夫ですと言ったと思います。
そして運命の最終ラウンド。
インターバルで寺地会長が拳四朗に何か言って拳四朗の顔が変わったように見えました。下がるな前に出ろ、勝負をかけろ的な言葉だったと思います。
追い込まれた格好の拳四朗は、勇敢に接近戦に臨み、力を込めたボディ打ちを繰り返し、ロペスは明らかに嫌がっていて、王者の圧力を跳ね返しました。ロペスのガードを突き抜けるボディアッパーはスタミナを奪うボディ打ちではなく、倒すくらいの魂を込めたボディ打ち。顔やキャラとは正反対の強気なド根性を見せました。
練習は嘘をつかないとはよく言ったものです。拳四朗はこの試合~サウスポー対策~に備えて約日本ランカーやトップアマのサウスポーボクサーと100Rものスパーリングをこなしました。なかなかうまくいかないスパーリングもある中、膠着したりよくない展開の際にはとにかくしたからバンバンいく選択肢を見据え、三迫ジムの加藤トレーナーと下からの攻撃をミット打ちで磨きました。それが最後に活きました。
勝った時は、周りの仲間とハイタッチ、握手、ハグの嵐。みんなの喜びが爆発しました。
たくさんのラウンドでジャッジのスコアが割れる難しい戦いでした。最後は死闘でした。
拳四朗は、人生最大?キツイ試合をよく我慢してよく頑張りました。試合後、スタンドに拳四朗が挨拶に来ました。いつもの拳四朗でした。
拳四朗おめでとう。
拳四朗ありがとう。
よくやった!
世界チャンピオン(チャンピョン)
拳四朗応援団の皆さま応援、お疲れ様でした。
※試合の写真はボクシングモバイル様の写真を掲載させていただきました。