CI導入のメリット解説 その9 企業理念とシンボルデザインにより、企業というコミュニティーに主体性が与えられる。
主体性と企業理念
「自分の会社にとってのCIは何か」を明確にしたら、次に考えるべきことは「企業理念」の確立です。
もちろん、そんなイージーな段取りではないのですが、概念的な順番としては、まあ、そうなります。
主体性とは、アイデンティティのこと。
CIが企業ブランドの構築とするならば、自らの会社が何であるかという自己規定とその明示ということになるでしょうか。
これはCI導入時に共通する必須事項。
どんなかたちのCIであれ、その主体性をあるべき姿槍層の姿として言語概念化したものが企業理念。
あらゆる企業において、まずやはり企業理念について考えることがまず第一義です。
軽く後ろを振り返って見ます。
昭和の時代の「社是社訓」。
江戸時代の商家による家訓などの伝統が背景にあることは間違いありません。
これにはいくつかのポイントがあります。
・ 創業者の思いや志が背景に含まれていること。
・ 経営者から社員まで、どのような行動をするかという指針であるここと。
・ 封建的主従関係を源とする、従業員への訓辞的な色合いが強いこと。
・ 何か問題が発生した際に、確認する価値観が存在するということ。
・ 世の中にどのような形でお役立ちするかという存在価値には至らないこと。
・ 事業の主体性に乏しく、自社が何なのかという定義が存在しないこと。
社是が企業理念、社訓が行動基準(行動理念)ということでしょうか。
私はかねてから、欧米式のグローバル的損得勘定第一の価値観に疑問を呈し、技術や能力による会社運営一辺倒ではなく、日本の伝統と文化を尊重し、伝承し、それに新しい価値を融合した最新の日本型CIを提唱しています。
社是社訓の社訓のみが進化し、主従の部分を現代に合わせただけなのが、巷の社長教育である経営理念です。
なので、経営理念というテーマで、N創研や中小企業D友会の皆さんが一生懸命取り組んでいる理念は、
・企業としての主体性がない理念なので、あらゆる業種に当てはまるチープな理念
・お客様のために仕事をするんだという無節操な単純な概念にとらわれた顧客第一のような企業目的が皆無なチープな理念
・昔の主人と使用人の関係を現代の雇用関係に置き換えるので、社員が宝、人こそ財産という全くもって偽善欺瞞溢れる独善的な理念
この3つが見事に融合した、吐き気がするような理念しか掲げられないのです。
率直に言いますが。
育ちが悪いのか、またまた品が無くなってきましたのですが、、企業が掲げるべき理念とはほど遠いと言うことです。
そこには、主体的な事業概念や存在価値が不在なので、十分ではないため、私は事業概念や存在価値を統合して企業理念を確立することこそ是とご紹介しております。
・自分の会社が何をする会社なのか
・事業を展開するなかで何を目指し、社会に貢献しているのか
・お客様に提供する商品の真のメリットとは何か
・お客様が満足する会社になるために何が必要か
まずは会社の主体性を明確にすることが何にも増して大切なのです。
同時に、多くの人に好感や信頼感を与えられる理念を掲げることも大切です。
・口先だけではなく実のあるもの(実行できること)
・独りよがりではなく相手の共感を得られるもの
・ありきたりではないこの会社ならではの個性が感じられるもの
慣れない人が企業理念と聞くと、何だか堅苦しく難しそうな印象を受けるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
従業員など社内関係者だけでなく、お客様にも、好印象を与える、信頼できる会社だと感じさせる企業理念。
分かりやすく親しみやすい企業理念は多くの人へスムーズに伝わるだけでなく、ライバル会社との違いを明確にします。
よって選ばれる会社をつくり上げるベースとなり、永続的な繁栄を目指す切り札として存在することになるのです。
主体性と企業理念、そしてシンボルデザイン
企業理念は、デザインとは何の関係もないように感じられるかもしれません。
でも、考えてみてください。
会社のシンボル・マークやロゴタイプは何を表しているものでしょうか。
企業理念を直接的に説明するモノではありませんが、企業の姿勢や主体性を表現したものであることに間違いありません。
また、企業というコミュニティーを象徴するシンボルなのです。
国というコミュニティーを考えてください。スポーツチームというコミュニティーを考えてください。
そこには、国というコミュニティーを象徴するシンボルである国旗というシンボルデザイン、スポーツチームにもシンボルマークやユニフォームというチームを象徴する大事なシンボルデザインが存在します。
その旗印に皆が集うわけです。
会社も一定の集団が校正するコミュニティーです。
シンボルのデザインがいい加減であって良いわけ無いですよね?
私が説明するまでもなくお分かりだと思います。
企業の特性を明確にしたものでなければ、それが例えデザイン的にカッコイイものであっても、そのシンボルマークやシンボルロゴタイプは意味を成さないといっても過言ではありません。
反対に、理屈っぽく説明したデザインはおもしろみが無く、格好良く美しくなければ皆の心に響きません。
イメージも良くなりません。
国旗やスポーツチームの例と置き換えてみたらわかりますね?
目的を1つにするグループやコミュニティーにとって、それを象徴するシンボルは神聖な存在です。
国旗しかり、キリスト教の十字架しかり、商家の暖簾しかり、新撰組の誠の旗しかり、スポーツチームのユニフォームしかり。
枚挙に暇がありません。
国も宗教も企業もスポーツチームも、目的を1つにするグループやコミュニティーには必ずシンボルとなる「旗印」が存在してきました。
そんな感覚で、企業のシンボルマーク、シンボルデザイン、イメージカラーなど、皆さんの周りに具体的に置き換えて考える機会としていただけたら幸いです。
主体性と企業理念
「自分の会社にとってのCIは何か」を明確にしたら、次に考えるべきことは「企業理念」の確立です。
もちろん、そんなイージーな段取りではないのですが、概念的な順番としては、まあ、そうなります。
主体性とは、アイデンティティのこと。
CIが企業ブランドの構築とするならば、自らの会社が何であるかという自己規定とその明示ということになるでしょうか。
これはCI導入時に共通する必須事項。
どんなかたちのCIであれ、その主体性をあるべき姿槍層の姿として言語概念化したものが企業理念。
あらゆる企業において、まずやはり企業理念について考えることがまず第一義です。
軽く後ろを振り返って見ます。
昭和の時代の「社是社訓」。
江戸時代の商家による家訓などの伝統が背景にあることは間違いありません。
これにはいくつかのポイントがあります。
・ 創業者の思いや志が背景に含まれていること。
・ 経営者から社員まで、どのような行動をするかという指針であるここと。
・ 封建的主従関係を源とする、従業員への訓辞的な色合いが強いこと。
・ 何か問題が発生した際に、確認する価値観が存在するということ。
・ 世の中にどのような形でお役立ちするかという存在価値には至らないこと。
・ 事業の主体性に乏しく、自社が何なのかという定義が存在しないこと。
社是が企業理念、社訓が行動基準(行動理念)ということでしょうか。
私はかねてから、欧米式のグローバル的損得勘定第一の価値観に疑問を呈し、技術や能力による会社運営一辺倒ではなく、日本の伝統と文化を尊重し、伝承し、それに新しい価値を融合した最新の日本型CIを提唱しています。
社是社訓の社訓のみが進化し、主従の部分を現代に合わせただけなのが、巷の社長教育である経営理念です。
なので、経営理念というテーマで、N創研や中小企業D友会の皆さんが一生懸命取り組んでいる理念は、
・企業としての主体性がない理念なので、あらゆる業種に当てはまるチープな理念
・お客様のために仕事をするんだという無節操な単純な概念にとらわれた顧客第一のような企業目的が皆無なチープな理念
・昔の主人と使用人の関係を現代の雇用関係に置き換えるので、社員が宝、人こそ財産という全くもって偽善欺瞞溢れる独善的な理念
この3つが見事に融合した、吐き気がするような理念しか掲げられないのです。
率直に言いますが。
育ちが悪いのか、またまた品が無くなってきましたのですが、、企業が掲げるべき理念とはほど遠いと言うことです。
そこには、主体的な事業概念や存在価値が不在なので、十分ではないため、私は事業概念や存在価値を統合して企業理念を確立することこそ是とご紹介しております。
・自分の会社が何をする会社なのか
・事業を展開するなかで何を目指し、社会に貢献しているのか
・お客様に提供する商品の真のメリットとは何か
・お客様が満足する会社になるために何が必要か
まずは会社の主体性を明確にすることが何にも増して大切なのです。
同時に、多くの人に好感や信頼感を与えられる理念を掲げることも大切です。
・口先だけではなく実のあるもの(実行できること)
・独りよがりではなく相手の共感を得られるもの
・ありきたりではないこの会社ならではの個性が感じられるもの
慣れない人が企業理念と聞くと、何だか堅苦しく難しそうな印象を受けるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
従業員など社内関係者だけでなく、お客様にも、好印象を与える、信頼できる会社だと感じさせる企業理念。
分かりやすく親しみやすい企業理念は多くの人へスムーズに伝わるだけでなく、ライバル会社との違いを明確にします。
よって選ばれる会社をつくり上げるベースとなり、永続的な繁栄を目指す切り札として存在することになるのです。
主体性と企業理念、そしてシンボルデザイン
企業理念は、デザインとは何の関係もないように感じられるかもしれません。
でも、考えてみてください。
会社のシンボル・マークやロゴタイプは何を表しているものでしょうか。
企業理念を直接的に説明するモノではありませんが、企業の姿勢や主体性を表現したものであることに間違いありません。
また、企業というコミュニティーを象徴するシンボルなのです。
国というコミュニティーを考えてください。スポーツチームというコミュニティーを考えてください。
そこには、国というコミュニティーを象徴するシンボルである国旗というシンボルデザイン、スポーツチームにもシンボルマークやユニフォームというチームを象徴する大事なシンボルデザインが存在します。
その旗印に皆が集うわけです。
会社も一定の集団が校正するコミュニティーです。
シンボルのデザインがいい加減であって良いわけ無いですよね?
私が説明するまでもなくお分かりだと思います。
企業の特性を明確にしたものでなければ、それが例えデザイン的にカッコイイものであっても、そのシンボルマークやシンボルロゴタイプは意味を成さないといっても過言ではありません。
反対に、理屈っぽく説明したデザインはおもしろみが無く、格好良く美しくなければ皆の心に響きません。
イメージも良くなりません。
国旗やスポーツチームの例と置き換えてみたらわかりますね?
目的を1つにするグループやコミュニティーにとって、それを象徴するシンボルは神聖な存在です。
国旗しかり、キリスト教の十字架しかり、商家の暖簾しかり、新撰組の誠の旗しかり、スポーツチームのユニフォームしかり。
枚挙に暇がありません。
国も宗教も企業もスポーツチームも、目的を1つにするグループやコミュニティーには必ずシンボルとなる「旗印」が存在してきました。
そんな感覚で、企業のシンボルマーク、シンボルデザイン、イメージカラーなど、皆さんの周りに具体的に置き換えて考える機会としていただけたら幸いです。
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