こんにちは!タロット起業に必要な知識を発信している隼人です^_^
まずは、タロットそのものの知識は必要なので共有したい内容になります。
愚者の旅
今日はタロットカードの「大アルカナの意味」について話します^_^
「大アルカナ」は、0番「愚者」から21番「世界」までの22枚のカードがあります。
0番の「愚者」が、様々な経験や体験をして行く「愚者の旅」に例えられる事もある、連続性や展開性のある一連の カードです。
アルカナという言葉
「アルカナ」という言葉はラテン語の「arcanum」、アルカーヌムの複数形「arcana」です。
「机の引き出し」の意味から「中に隠されたもの」を意味します。
こういう、連想と言うか、海外の表現は日本人の僕らには、すぐにはピンと来ないものが多いと思いませんか?(^_^;)…
「机の引き出し」??…と僕(隼人)は、最初、思ってしまいました(^_^;)
「アルカナ」は、この「机の引き出し」から「中に隠されたもの」、転じて「秘密」「神秘」となるわけですね。
タロットカードが神秘主義と結び付いた、1800年代以降ぐらいから使われ始めたと言われています。
魔術系タロットの誕生
フリーメーソンの会員でもあったと言われる、ジュプランの、タロット古代エジプト起源説や、その思想に影響を受けた占い師エッティラなどにルーツを辿れます。
大アルカナとヘブライ文字の対応関係を主張したエリファス•レヴィ、薔薇十字カバラ団のスタニスラス•ド•ガイタやパピュスなど、タロットと神秘主義を体系化した様々な人物が関与して来たわけです。
そして、黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)に所属した、アーサー•エドワード•ウエイトの監修、パメラ•コールマン•スミスの作画により、小アルカナにも象徴的な絵が持ち込まれました。
そして、ウエイト/スミス•タロットが1909年に出版されます!ライダー版と言われる事があるのは出版社の名称です。
同じく、黄金の夜明け団にも所属した、有名なアレスター•クロウリーの「トートの書」の挿絵として、1944年に発表されたトートタロットもあります。
このトートタロットでは、アルカナという言葉は使わず「TRUMP」としています。
ウエイト/スミス•タロット
ウエイト/スミス•タロットは、様々な古代からの森羅万象の象徴がカードの中に封じ込められています。
そして、カバラの理論が導入された魔術系統のタロット カードとなっています。
「愚者の旅」とも言われる「大アルカナ」は、何者でも無い所から魂の成長を遂げる過程と言われています。
心理学的に言えば、個々の潜在意識とカードを通じて向き合う、自己成長のためのツールです^_^
「大アルカナ」は、自己成長の過程で必要な、宇宙的なものの原理や、様々な諸力が人に与える影響の原理を知る事ができます。
自己の統合をカードを通じて読み取って、身につけて行く目的を持っているのが、ウエイト版タロットの「大アルカナ」です。
自己成長を促すもの
人の自己成長とか、人としての幅を広げたかったり、もっと具体的に成長して何かを実現したい…
そんな目標を持った時に、人は何かとの関わりを持って成長して行きますよね?
例えば、それが仕事を通じてだったり、スポーツとか何かの趣味を通じてだったり、人物との関わりを通じてだったりしますね。
何の中にも真理はあると思います。
それを極めて行ってたら、何の世界からでも外部に居る人からは分からない「気付き」があります。
誰でも、それを通じて他の人に「語れる領域」が身について来ると思います^_^
だから自分の趣向が向く分野から学んで成長して行くのが一番いいと思います。
タロットも、その中の一つという事ですね^_^
何にでも両面がある
タロットはエンタメ的?に使われる事も多い…
…と言えば語弊があるかもですけど…
…恐怖を煽って自分の利益に誘導したりする道具にもなります(・_・;…僕は、これは絶対にやってはいけないと思っています!
でも、身近な人とか友達とかが幸せに向かうような占いとして使う事も出来るし、そういう占い分野を仕事にして行く事も出来ます。
中には霊感があり(@_@)未来を予言し助ける方も居られるるのかもしれません。それは、また別の意味で本格的ですね。
また、それとは趣旨が違う、深く自分自身や取り巻く世界を見て行き、様々な諸力に対応できるための学びとしても使えます^_^
そういう事を他の人に提供する事を、仕事にして行く事も出来ます!^_^
僕は、こっちを選択して、今こうしてブログを書いたり、講座を作ったりして実際に行動しています。
だから誰でも何かの分野から、例えば、独立して活動開始したりする事は可能です!^_^
僕の場合は、このタロットの分野からの第一歩を始めようとする方の、伴走サポートをしたいと思って活動しています。
誰の中にもある可能性
人の可能性というのは、何から芽が出るかって本当に分からないものと思いませんか?
でも、ポイントは、やはり自分の得意分野、語れる領域から活動してたら、思いもよらないような展開もあるという事だと思います。
パメラ•コールマン•スミスの人生
タロット研究で有名な、伊泉龍一先生の動画で勉強させて頂いたんですが、ウエイト/スミス•タロットの絵を描いた、パメラ•コールマン•スミスの人生は、凄い展開だと思います。
パメラは、イギリス出身で父親の仕事上、ジャマイカに移住した女性ですが、ジャマイカとニューヨークを行き来していて、1893年にはブルックリンに移っていました。
この時に芸術学校のプラット・インスティテュートに入学しています。
この時のパメラの先生がアーサー•ウェズリー•ダウでした。
このアーサー•ウェズリー•ダウは、自分の作品に東洋絵画、日本の浮世絵のエッセンスを持ち込んだ人で、この先生からパメラは学んだ人です。
だから、ウエイト/スミス•タロットの絵には、間接的ですが日本の影響が入っているという事です^_^
ウエイト版の絵には西洋絵画には珍しい、縁線がある絵になっています。
パメラの最初の作品は「ジャマイカからの二人の黒人の物語」というものです。
1896年にアメリカの雑誌に掲載されています。
1899年には、「アナンシ物語」という最初の単行本を出しています。この時、パメラは、まだ十代でした。
パメラは、この「アナンシ物語」を持って、ある人物と面会しています。
これがコッポラの映画でも有名な「吸血鬼ドラキュラ」の原作者、ブラム•ストーカーでした。
ブラム•ストーカーは小説家でもありますが、有名なライシアムシアターのオーナーでもあり、この時、「アナンシ物語」のパメラの絵が、ブラム•ストーカーに気に入られたんです!
そして、パメラはライシアムシアターの美術として採用されます。
この劇場での経験が、ウエイト版タロットの絵に影響したと、伊泉龍一先生が解説されています。
なるほど!ウエイト版の絵を見ると、劇場の舞台背景のように、しっかり背景が描き込まれています。
人物も立場に合った服装で描かれています。
パメラ自身も、この劇場での経験が自分の絵の個性となっていると語っているそうです。
そして、パメラは、我々にはウエイト版タロットの絵で有名ですが、しっかり画家として成功していた人物だったという事も解説されていました。
ライシアムシアターが行ったアメリカツアーの小冊子もパメラが担当しています。
その中にパメラと親交が深かった、ライシアムシアターの看板女優、エレン•テリーの役柄も描かれています。
この挿絵の雰囲気やエレン•テリーの肖像画などを見ると、伊泉龍一先生が言われるように、確かに、大アルカナの「力のカード」などとイメージが重なります。
「力のカード」を描く時、パメラの中には本当にエレン•テリーのイメージがあったのかもしれませんね^_^
運命を決めるもの
歴史を結果から見れば、数々のドラマがあるわけですが…
パメラも好きな絵をジャマイカで描き始めて、絵を続けていた当初は、後の成功が確実だから描いていたのでは、ないてすよね。
絵の先生のダウやブラム•ストーカー、エレン•テリー、黄金の夜明け団、ウエイトとの出会い、後に一番有名になるタロットの絵を描く事など、全く決まっていませんでした。
でもパメラの歩んで来た道を見たら、自分の道を信じて、しっかり歩んで来てますよね^_^
そして僕らが今、ウエイトが監修してパメラが描いてくれたタロットの絵から、人生のいろいろを考えたり、一歩、前に進んだり出来ているという事です^_^
先人が残してくれた偉大な業績に感謝しつつ、誰でも自分の未来を、自分の楽しい事を想定して進めて行く力が備わっていると思います^_^
今回の僕の、あなたと共有させてもらった記事が、何かの役に立てたなら嬉しいです^_^
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