カナダでの短期留学から成田空港に帰国した
大阪府寝屋川市の府立高校の生徒2人と引率教諭1人が
新型インフルエンザに感染した問題で、
この高校が、生徒らの発熱などを伝えるメールを
現地の教諭から3回にわたって受け取っていたにもかかわらず、
府教育委員会への連絡を怠っていたことが9日、分かった。
府教委は、生徒らに疑わしい症状がみられた場合は
連絡するよう全府立学校に文書で通知しているが、
連携不足が浮き彫りにされた格好だ。
府教委によると、帰国後に感染が確認された引率教諭から
日本時間6日正午過ぎ、
生徒1人が熱を出したことを伝えるメールが教頭の携帯電話に届いた。
その後もメールで
「生徒が現地の病院を受診した」(同6日午後11時41分)、
「熱が下がった」(同7日午後8時53分)という内容の報告があり、
帰国後、この生徒は新型インフルエンザに感染していたと判明した。
7日夜のメールには、教諭自身に37・1度の熱があることも記されていた。
教頭は受信の直後か翌朝にはメールの内容を校長に伝えたが、
校長は府教委に報告していなかった。
府教委が一連の報告内容を知ったのは8日朝。
一緒に留学していた別の高校に電話で旅行の状況を尋ねた際、
伝え聞いていた内容を告げられたという。
この際も教諭の発熱に関する話はなく、
同日夜に厚生労働省が発表した資料で初めて事態を知った。
府教委が学校側に事情を聴いたところ、
校長は「微熱だったので報告しなかった」などと釈明。
橋下徹知事は
「今回のような状況では報告、連絡は非常に重要であり、不適切といわざるをえない」
と話している。
一方、生徒らが留学中、
マスクをつけず人込みを歩いたり大リーグ観戦をしたりしていたことが報じられ、
高校には「なぜマスクをするよう指示しなかったのか」などの
苦情の電話が殺到。
府教委によると、
市内の府立高校でつくる留学を主催する団体から50人分のマスクが送られたが、
引率教諭らが「現地ではマスクをしている人が少ない」などとして
着用の必要はないと判断したという。