急にスマホやインターネットが遮断された地域 | 自由に生きたい。

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5日にインド政府は、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド支配地域、ジャム・カシミール州の自治権を即日停止しました。これは、自治権を与えている憲法を廃止することで、州外の住民による土地取得を禁止する規定も廃止、インド国民に同州への投資や居住の道を開くとしています。

しかし、実際には直前の4日には、スマホを含むすべてのケータイ回線の遮断、固定電話回線の遮断、インターネット回線の遮断が行われ、旧市街などはほとんどの時間帯で外出禁止令が出ています。


カシミールというと、日本では高級パシュミナやストールなどのイメージと、カシミール紛争でインドとパキスタンそして中国が実効支配をしている危険な地域とイメージをもたれる人が多いでしょう。実際、インドとパキスタンの支配地域を隔てる「実効支配線」越しの威嚇から始まった激しい砲撃戦で死者が多数でることも数多くあります。

実効支配線近辺では、道路などのインフラが整ったパキスタン側に各メディア記者が滞在することが多く、パキスタン側の写真や映像は世界に配信されやすい傾向があります。

反面、インド側はインドの首都デリーから1時間で行けるスリナガル国際空港周辺が避暑観光地としても有名で、日本人もインドビザがあれば観光で訪れることができます。スリナガルはインド領内でありながら人口の95%以上がムスリムという特殊な地域。インド人同士の観光や交流ではお互いに気にしていないようですが、政治の話となると、ヒンドゥー教とイスラム教の対立、という構造になります。

数年前にスリナガルを訪れたときでさえ、空港で何度も荷物検査があるどころか、主要道路でも荷物検査があります。ほとんどの荷物を出さないといけず、時間もとられます。さらに当時でさえ旧市街地などは外出禁止令が出ていましたし、一部の観光地ではスマホを含むカメラの持ち込みは一切禁止などでした。 反面、街そのものは平穏で、湖に浮かぶハウスボートと呼ばれる船上ホテルに多くの観光客が宿泊していました。


今年2月ぐらいから、自治権が無くなるかも?という情勢は見え隠れしていました。しかし、70年もつづく体制が急に変わるとは、ほとんどの人が現実感を持っていなかったでしょう。

私自身があれ?と思ったのは、インドで入手したスマホのデータ通信SIMカードがスリナガルでは使えなかったことです。日本や他国の国際ローミングも電波は拾うもののWiFiでもLINEを含むSNSはほぼ全滅。基本的にEメールとWEBだけでした。ただ、現地の人のスマホではツイッターとフェイスブックは使えていました。


現実は、突如やってきました。たった数時間で自治権がなくなり、外出禁止令とインターネット遮断、そしてほぼすべての民間での電話連絡回線が閉ざされました。


過去にも、政府が意図的にネットを遮断した例はたくさんあり、2008年にはエジプト、イラン、インド。最近ではカメルーンでも2017年1月から93日間ありました。この時はスマホでの音声通話は可能でしたが、ネット回線を利用していた行政や銀行もアクセスできず社会生活に大きな支障がでています。今回、スリナガルの銀行は、もともと想定していたようで、独自回線で銀行業務に支障は出ていないそうです。反面、行政官300人には衛星携帯電話を渡したそうですから、このネットと電話回線の遮断は長引く可能性があります。

ケーブル遮断などの技術的要因で地域全体のネットがダウンしたモーリタニアの例もありますし、料金滞納で国全体の回線が遮断されたナウルの例もあります。


日本ではそうしたことは起こらないだろう、と思ってはいけません。ひょっとしたら、通信会社の機材が故障して24時間スマホが使えないかもしれません。発電所が壊れて電気が数日止まるかもしれません。 インフラの1つが急に使えなくなっても、焦らないでいれる余裕を持てるように生活を日常からおくってみると良いでしょう。

具体的には、1つの仕事や収入源がストップしてもしばらく困らないだけの財力か複数の収入源を持つ、連絡がつかなくても家族が安心して待てるように事前に仕事内容や帰る時間を話しておく。食料は数日分ストックしておく。 大きな自然災害の想定と同じですが、インフラの1つだけがストップする場合は他の日常はそのままですから、より心の余裕が必要かもしれません。