前回大会参加から9ヶ月。怪我や仕事、家庭の事情等、それぞれの抱える課題を乗り越えなんとかエントリーできた今大会。それも絶対的に忙しいであろうリクの意志の強さが叶えたとも言えるため、みんなでリスペクトを贈りたい。
当日、参加を予定していたシンも第二子誕生にむけた通院の関係で急遽欠席となり全5人で大会に挑むことに。5人で参加はTHROWBACKS史上初かも知れないため未知数の挑戦となる。
そうなると最大の課題はヤイチの遅刻問題である。今まで直接的な被害は無いが、万が一メンバー不足で参加不可ともなればえらい事になる。その後のヤイチのメンタル修復は手に負えないものになる。
案の定、現地入りが30分遅れると連絡が入った。最悪全員で頭下げようと腹をくくり開会式が始まる。周りはあきらかにふた周りは歳下ばかりでさらに女子の参加が皆無。今日の戦い方は体力や技術では無い、経験をいかした頭脳戦だと確信した瞬間であった。
俺たちはまず映像分析してきた直樹の発案でディフェンスの策を共有。外のディフェンスは付きつつ離れつつで微妙な距離に置き、ペイント侵入は全てダブルチームトリプルチームで潰すというもの。ゴール下を機能させずにセカンドチャンスも与えないというものだ。この徹底が最後まで生き、いくつか3Pを与えてしまうがゴール下への飛び込みやセンター機能はほぼ封じることができた。
そしてオフェンス面はふくらはぎの断裂でダッシュ不可の直樹の穴を埋めるべく、基本の動きを決めてのぞんだ。
第一試合、ディフェンスが機能し善戦する。改善次第で勝利も見えるかと期待が持てる結果であった。そこであらためてゾーンに関してはコート片面使用の4対3、マンツーにはボールマンスクリーンの策を共有。パスミスもある程度許容範囲と考えて自分たちのペースで、と言い聞かせ合った。
第二試合、速攻というこれまでの武器が無い分、セットオフェンス時の個の力が試される。他のチームには無いゆっくんのベテランの技が冴え見事なスピンを決めるが結果、敗退となる。
第三試合、優勝チームとの対戦。セットオフェンスの土俵では経験値で勝る俺たちが最大2点差に迫る戦いに。後半スタミナ切れを突かれ敗退とはなるが、おじさんチームの善戦に反応した観客の声援がじょじょに大きくなっていることに気づく。
最終戦、ここでも勝利には届かないものの、あらためてバスケを一日やりきれた充実感や応援の声に満たされたものを感じる一同。大会は幕を閉じたがすぐに次もやろう!と声をかけ合った。