気づけば半年くらいラストと言ってるリクの渡米前ラストゲーム。
残念ながらリョウの復帰は実現しなかったが、10kgくらい減量したキャプテンおっくんの復帰戦としてチームは団結してのぞんだ。

初戦、さっそくピンチが訪れる。参加6人ゲームのため、体力の心配をかかえ、なかなかリズムに乗れないまま時間がすすむ。ゆっくんのインサイドでなんとか反撃するも黒星スタートに。

しかし2ゲーム以降、日本最後のバスケを噛みしめるようにリクがかかんにアタック。それを支えるように声を出し合い、じょじょに大人のペースでリズムをつかむ。
特にここ数年ぽっちゃりキャラだったキャプテンおっくんがダイエット効果で縦横無尽に動きまわり、3Pも決めメンバーを喚起した。

首位決勝は逃したものの、2位通過の最終戦。相手は因縁の同色ユニフォームのチーム八北。
過去に大敗し一勝一敗のため今日は決着戦だ。しかも前回俺たちの勝利後相手はユニフォームを一新し、自ら青ユニフォームを脱いでいた。対するは五年間このユニフォームを守り、想いの勝るリクがチームを牽引し見事にTHROWBACKSが勝利する。

リクは神がかったように大暴れし、コービー引退試合を思わせるキャリアハイの二桁スコアで日本に大きなツメ跡を残した。また他メンバーもリクを後押しするかのように攻守ともにフルパワーを発揮、圧倒的なチームワークが生まれた。

その瞬間、誰もが感じた。相手がいる試合であることを忘れ、リクとの過去をスローバックしながら、バスケに夢中な大人達に戻っていたことを。