2017年に入って四大会中、三度の優勝と、常勝チームの風格すら出てきたチームTHROWBACKS。今大会は大阪おっくん、ゆっくんの大学時代のチームメート森ちゃん、関西からの刺客達が大暴れされることが期待された大会だ。
しかし事件はゲーム前に起こった。
森ちゃんは前日の深酒と睡眠不足がたたり、急遽外出先の横浜から会場の新小岩までをグリーン車に乗り仮眠を取るという大人な荒技に出た。
一方、大阪おっくんは銀座で寿司を食べて新小岩に乗り込んだまでは良かったものの、まさかのパチンコ確変大当たり。「金 > バスケ = 遅刻」という最悪の方程式がチームの中で心配されたが無事開会式に到着。そのあと普通に遅刻してきたヤイチに対しては誰も理由を問い詰めない所に、大阪おっくんの存在の大きさを再確認することになった。大阪おっくん > ヤイチ。
パチンコの勝ち運そのまま第1試合は安定した試合運び。フロントコート陣とバックコート陣に分けて試合を回し、ターンオーバーを極力減らしたインサイド中心のセットオフェンスと速攻により得点を重ねる。ヘルプ参加の森ちゃんもチームにフィット。課題だった初戦を見事勝利した。
しかしこの日、会場には1つの違和感が。。
何とTHROWBACKS と全く同じチームカラー、その名もチーム八北。別ブロックながら、明らかに練習を重ねているパスワークで相手チームを惨敗に追い込んでいる。早くも決勝を見据えて緊張するTHROWBACKS の面々。
そんななかむかえた第2戦。対戦相手のチーム根岸には圧倒的なエースプレイヤーがいた。他のメンバーとは明らかに違う圧倒的スピードと正確なシュートで勝ち上がってきた。対抗するTHROWBACKS は大阪おっくんのボックスワンで対抗。相手のエースを完全シャットアウトで勝利をもぎ取った。彼が根岸だったかはもはや問題ではない。
こうして第2戦を乗り越えるものの、同じユニフォームだが明らかにレベルの違う相手に、決勝はチームの真価が問われる一戦に。
運命の決勝戦。稀に見る同じチームカラー同士の対決となったため、ジャンケンで負けた方がビブスを着ることとなった。
そしてジャンケンで負けた。
THROWBACKS が屈辱の黒ビブスを着て戦うことに。しかしビブスのサイズ感の負担を隠せないクリス。明らかに本来のパフォーマンスを発揮できないだろうとベンチからは不安の声が漏れる。
試合は予想通り巧みなパスワークでゾーンに揺さぶりをかけてくるチーム八北。崩された所を狙われ失点されるケースが多くなる。さらにフォーメーションが崩れたことで相手にオフェンスリバウンドを許す場面も増え悪循環に陥る。さらに焦りからターンオーバーとファウルを重ね貴重な時間を失うハメに。
結局大差をつけられ敗北。
同じチームカラーとして絶対に譲れない一戦だっただけに、チームは落胆。相手の実力を認めつつも悔しさが込み上げる一戦となった。




