ブランクを抱えた傷だらけのチーム「flexible cast」初のチーム練習は、メンバーゆっくんのフッド、川崎幸スポーツセンターから始まる。
そして大会終了後、失意のどん底にいたメンバーへ「次回は最下位ランクでの大会参加を」運営からの告知がされたうえ、大人の事情によりカンちゃんが脱退。メンバー4人となり絶望のふちに立たされた4人に、さらにアメリカから帰国したリクにより衝撃的な言葉が告げられる。
体育館のにおい。
ボールの感覚。
リングの遠さ。
コートの広さ。
どこか懐かしく、また強烈に新鮮な感情を抱きながら、俺たちの無謀な挑戦が幕を開けた。
初の大会出場、メンバー5人。
一度の練習のみでのぞんだ初大会は、パスも通らない、足も動かない、シュートは入らず全敗で終えた。
「テーピングは英語で”flexible cast”ではく、”taping”だよ。」
こうして「flexiblecast」はあっけなく解散をした。
しかし、その日、バスケットボールのもとに一つになったメンバー。それぞれの中で何かが呼び起こされていた。その感覚は、大人になるにつれて忘れかけていた何か。それを少しずつ取り戻すような感覚。
“throw back”=原点回帰
チーム「THROW BACKS」と改名し再起することを決めた。
チームのコンセプトが確立したことで、同じ想いをもった仲間が自然と集まり始めた。そして一度は消滅の危機を迎えた情熱は橙色のともしびを揺らしていた。

