□中世258.室町文化(水墨画家6人)◇B
[ゴロ]もっか/明女(めいじょ)周(まわ)りは/雪
(黙庵(もくあん)・可翁(かおう))(明兆(みんちょう)・如拙(じょせつ)・周文(しゅうぶん))(雪舟(せっしゅう))
[句意]もっかのところ明女の周りは雪景色である、という句。その雪景色はおそらく墨絵のような白黒濃淡の世界のはず(笑)。ただし明治大学にも明治学院大学にも明女つまり付属女子高校はないらしい。
[ポイント]
1.水墨画は黙庵・可翁・明兆・如拙・周文と続き雪舟が大成した。
[解説]
1.黙庵(生没年不詳)は、南北朝時代の画僧。元に留学し彼の地で没した最初の水墨画家。
2.可翁(生没年不詳)は、南北朝時代の画僧。伝記も不詳。代表作は『寒山図』。
3.明兆(1352~1431)は、東福寺の画僧で室町絵画の先駆者。
4.如拙(生没年不詳)は、相国寺(しょうこくじ)の禅僧。『瓢鮎図(ひょうねんず)』(ツルツル丸い瓢箪(ひょうたん)でヌルヌルのナマズを捕るという禅宗的な世界感を描く)で知られる。なお「鮎」は国字では「アユ」だが、中国では「ナマズ」を意味している。
5.周文(生没年不詳)は、相国寺の画僧。『寒山拾得図(かんざんじっとくず)』で知られる。奇行で知られる唐代の僧、寒山と拾得は、俗世からの超越しているところが好まれ禅宗の好画題となった。
6.雪舟(1420~1502?)は、相国寺の画僧で周文に学ぶ。勘合貿易の覇権を握る大内氏の庇護をうけ周防に移り、明に留学。その後、諸国をまわり日本の水墨画を大成。『四季山水図巻(しきさんすいずかん)』(『山水長巻(さんすいちょうかん)』)・『天橋立図(あまのはしだてず)』が代表作。
〈2016早大・社会科学:「
室町時代の文化は後世に大きな足跡を残した。日明貿易が拡大するなかで、美術は中国大陸の影響を受けた。例えば、画僧として知られる[ B ]は宋元画に学び、「瓢鮎図」を描いた。
問7[ B ]に該当する人物は誰か。1人選べ。
イ明兆 ロ如拙
ハ周文 ニ黙庵
ホ可翁」
(答:ロ)〉
〈2015立命館大・全学部2/2:「
禅の精神を具体化した水墨画でも、『[ K ]』で有名な雪舟が出て、禅画の制約を乗り越えた日本的な様式を生み出した。
問 空欄[ K ]にあてはまる作品として、もっとも適当なものを下から一つ選べ。
あ瓢鮎図 い天橋立図
う大仙院花鳥図 え山水図屏風」
(答:い)〉
〈2014明大・法(法律):「
足利義満の時代には、北山文化が花関いた。この時代には、中国からの渡来僧や中国帰りの留学僧により、禅の精神を具体化した水墨画や庭園様式などが伝えられ、すぐれた作品が生み出された。当時の水墨画の代表的な作品としては、[ 9 ]によって描かれた妙心寺退蔵院の『瓢鮎図』があり、庭園の代表作としては、[ 10 ]がある。
〔語群〕
A大鏡
B醍醐寺三宝院庭園
C如拙 D雪舟
E周文
F大徳寺大仙院庭園
G鹿苑寺庭園
H太平記 I増鏡
J梅松論 K明兆
L竜安寺庭園」
(答:9C,10G)〉
〈2013明治大学・商:「
この時期の水墨画では雪舟が著名である。雪舟は相国寺の画僧で[ お ](生没年不詳)の弟子であり、明から帰国後に諸国をめぐり、日本の自然を描き、水墨山水画を極めた。」
(答:周文)〉