スマホの中にある音楽を聴いてると
ふと何故か昔を思い出し、暗い気持ちになりました。
10年ぐらい前、僕はミナミにまだ新歌舞伎座があった頃、「新歌舞伎座閉館。上本町に移転」の最後の4年間そこに大道具として勤めてました。
一年後に閉館すると決まってからのそこに勤めてる裏方スタッフの殺伐とした雰囲気は未だに忘れようにも忘れられません。
いろいろな方面からいろんな噂話がまことしやかに流れてきたのです。
「全員、次の上本町の新歌舞伎座で働けるだろう」
「全員、クビになる」
「この中のこのグループだけ次も働ける」
大体、異口同音でまとめるとこの三つの噂が持ち上がってました。
当時の新歌舞伎座の大道具は17名前後いて、
三つの下請業者が受け持って稼働してたので、
あのグループ、このグループと言う感じでしたが
閉館が決まるまではなんのわだかまりも無く過ごしていたのですが、閉館が決まってからは
「棟梁に付いていけば、棟梁がなんとかしてくれる」
「あのグループだけ生き残れる」
「あいつはあのグループに寝返った」etc…
あろうことか、僕が所属していたグループは
奇しくも「生き残れる」と噂された側で
しかも一応そのグループの代表だったから
タチが悪い…
妬みや嫉み、やっかみ、裏で誹謗中傷
「あいつは棟梁のご機嫌取り」だの
「あいつが裏で指図してこいつを寝返らせた」だの
言いたい放題。
挙句の果てには同じグループ内の人にも
「全部、この人(僕)が指図したこと」と根も葉も無い事を言われる始末。
棟梁もまわりの口車に乗って僕を疑い
まわりからの信頼も無くなっていき
誰からも喋りかけられず
唯一、その中で呑める人と呑んで泣き崩れてしまったこともまわりに知られてしまって、辱めを受け
情けない気持ちでグループの社長に訴えると
なんの事情も知らないので
「お前(僕)ええ加減にせえよ。とりあえず、みんなにワビ入れとけ」
「はぁ⁉︎」
その時から感情のスイッチOFFを手に入れました。
ただONになった時は、その反動が強すぎるような気がします。