大人になって約20年ぶりに再開したときには、「親指は反らさず軽く曲げる」以外の弓の持ち方をすっかり忘れてしまっていました。その時の先生からは特に指示や矯正はなく、そのまま2〜3年が経ちました。

ヘンデルのソナタあたりをやっていたときでしょうか、連続する16分音符や弓を素早く引いたりすることが増えてくると、人差し指から弓がズルズルと深く入り込んでしまい、演奏中の休符で何度も持ち直していました。

その頃、徐々にインターネットが普及し始め、当時は数少ない、大人になってからバイオリンを習って頑張っていらっしゃる方々の情報交換サイトで、正しい弓の持ち方とそれぞれの指の役割を知りました。そのとき初めて小指の乗せ方とその重要な役割を知って驚きました。なぜならその時の私は、ほぼ小指を離してしまっていたからです。

先生に聞けば良かった話なのですが、私自身、弓の持ち方がこれほど重要だとは思っていなかったのです。また、先生はきれいな持ち方をしていらっしゃいましたが、生徒さんたちはみなおかしな持ち方をしていました。

その後、○人目の先生のときにも持ち方の指導はなく、息子(一緒に習っていました)の持ち方がなかなか良くならないことを先生に伝えると、「続けているうちに、収まる所に収まりますよ」との答え。しかしその教室の他の生徒さんたちも、何年経ってもおかしな持ち方のままです(当たり前)。

バイオリンの先生方の中には、ご自身が正しく弓を持てるようになった年齢が幼すぎて、何となく持てるようになったとしか覚えていない方がいらっしゃるのかなぁ。または先生になるぐらいなので、勘が良く、教えられなくても要領が掴めた方もいらっしゃるのかな?

ネットのレッスン日記の中には、ビブラートも「かけて下さい」「かけていればそのうちできるようになります」としか言われていないレスナーさんも見たことがあります。