九州に大きな震災がありました
いえ、まだ現在進行形で
あった、なんて過去にはなっていません
3.11
福島に親戚のほとんどがいる私には
忘れることのできない日
海まで1分だった
大好きなおばあちゃんの家
美味しかった和菓子やさんも
いつも手を引き連れていってもらった
駄菓子屋さんも
町ごと無くなるなんて
誰が想像したか、想像できたか
あのとき私は心配で心配で
無力な自分が情けなくて
暗い顔で祈り、想い
出来ること、してあげたいこと
思い付くことの限りをしました
東京なら何不自由なく暮らせるのに
おばあちゃんは私たちの申し出を断り
住み慣れた土地に居続けました
震災後に訪ねたときには
私の知っている福島はもう思い出せないほど
暗い顔の人たち
暗い町
誰もいない町
あれほど募金したお金は１円も、
被災した本人たちへは
渡っていなかったこともそのとき知り
それからは誰かに思いを
託すことはやめました
一番の心の支えは
長男が書いて送った『そう新聞』だったと
新聞が届いた時だけは声をあげて笑うんだよ
おじが教えてくれました
へんてこな出来事や、くだらない日常を
息子が面白おかしく(本人は笑わせるつもりもないけれど笑)記事にして定期的に送っていたものです
何が支えになるのか
今の私に出来ることは何だろう
確かなのは
遠く離れた土地で難を逃れた私たちが
暗い顔で塞ぎこむことではなく
今ある生活を精一杯明日へつなぐこと
笑顔でいること
今日を楽しむこと
そして、忘れないこと
今回被災されたみなさまが
当たり前に家族で笑い
温かいごはんを食べて
ゆっくり眠れる
日常が１日も早く戻りますように
今は笑顔の福島のように
きっと、必ずまた笑顔に
想いながら何が出来るか
自分なりの答えは
今日も笑顔で
Miho