私が働いているテニススクールでは、
上達したくて毎回プライベートレッスンを
受けてくださる生徒さんがたくさんいます。
人それぞれ目標を持っていて、
達成するために日々頑張って練習されています。
そんな中、今回は「もっと気持ち良く打ちたい」と
希望されている年配の女性の方のお話です。
その方は確かにボールに力が伝わっていなかったので、
どのような体の使い方をすれば威力が出るのかを
プライベートレッスンで取り組んできました。
主に肩甲骨と股関節の使い方や、地面からパワーを
生み出す下半身の使い方を中心に何度も練習しましたよ。
その結果、
練習では威力のあるボールが打てるようになりました。
ただ、本人的にはゲームでそれが打てないようです。
だから、
ゲームでも今取り組んでいることを
意識してくださいと伝えていましたが、
それを実践するのが難しいと言っていました。
しかし、ある日のグループレッスンでその方のプレーを見たら、
ゲームの中でも練習で打てていた威力のあるボールが使えていたのです。
私は急にできるようになっていたその方のプレーに驚き、
直接その方に聞いてみました。
「練習通り打てるようになりましたね!
でもあんなにゲームでは打てないと言っていたのに何があったのですか?」
こんな感じで質問すると、その方は
「昨日、上手なグループに入って練習させてもらった」
という答えが返ってきたのです。
きっと、そのグループでは強いボールがどんどん飛んで来るので、
必然的にこちらも強打で対応することになったのだと思います。
それが結果的にこれまで練習してきたことを
発揮するリズムやタイミングを掴まれたのでしょう。
早くラケットを引いたり、力が入る打点に動いたりしないと
対応できない状況でプレーしたのが良かったのです。
結局、これまでゲームの中で正しい体の使い方が
できなかったのは、準備が遅れていたからです。
そう考えると、改めて技術を磨く練習と、
それを発揮するための実戦練習に分けて
取り組むことが大切だと感じました。
なので、
あなたももし練習では打てるのに、ゲームになると
なかなかそれを使えないと悩んでいるのでしたら、
自分より上手な方と練習しましょう。
自分に足りないものが体感できるし、
それを補うための努力ができますよ^^
では!
スリー