休みが無いので早朝に遊んでいます。

午前4時に自宅を出発、5時過ぎにはお山のてっぺんに着いています。

今時期は5時になっても夜は明けず、山は暗闇に包まれたまま。

真っ暗なお山はちょっと怖かったりもするのですが、

車を止めて見上げれば、そこは満天の星空。

澄み切った夜空にたくさんの大きな星が瞬きます。

 

夜空を見上げながら、大きく伸びをして深呼吸。

吐く息が白くなります。

それもそのはず、お山の気温は2℃でした。

 

6時には帰宅する予定なのですぐに出発。

帰りは当然のことながら下りになります。

自然と速度が乗ってしまうところ、意図的にゆっくり走ります。

なぜなら、週末のお山で必ず遭遇する主が居るから。

 

毎回会うその場所はすぐそこ、

そしてなんと、

予想通りに主はいつもの場所に佇んでいました。

立派な角を持った野生の牡鹿です。

実に3回目の遭遇。

しかもいつも同じ時間に同じ場所。

先日は道路脇のスペースに佇んでいました。

なんと今回は道路の真ん中に居ます。

行きは居なかったので、どこかで私を見ていたのか?

初めて会ったときはかなり驚いたのですが、

3回目となるとすっかり慣れてしまい、居て当然と思ったりして(笑)

(バイクだったらビビりまくるでしょう)

 

とは言え、道路の真ん中に居られては進めません。

そこから全く動く気配を見せない牡鹿。

驚かさないようにゆっくり近づきます。

ところが、車のフロントノーズが鹿に触れるほどになっても動かず、

大きな牡鹿は私と目が合ったまま佇み続けます。

「あのぉ、大変申し訳ないのですが、どいていただけますか」

そんな意味を込めてパッシングをすると、急に何かに気付いたような素振りを見せ、

軽やかなステップでガードレールを超え、そのまま山の中に消えていきました。

 

きっと、その時間のその場所は鹿の通り道なのでしょう。

もしかしたら来週も会えるかもしれません。

 

鹿を驚かさないよう、傷つけないように、

その場所はより一層慎重に走りたいと思います。

 

夜のお山は野生動物要注意です!!