良く晴れた休日。
ハンターカブに乗ると何故か羽田空港に足が向いてしまいます。
ここから離着陸する飛行機を ぼ~っと 眺めるのが好きです。
遠くに見える飛行機はとてもゆっくりに見えて、まるで宙に浮いているよう。
目の前の多摩川では、釣り人をあざ笑うかのように大きな魚が何度も飛び跳ねます。
この場所でただただぼ~っとしているとき、いつも思い出す言葉があります。
養老孟子氏がインタビューで生きる意味を問われた際の返答。
「生きることに意味なんてない、生まれたから仕方なく生きてるだけだ」
少し誇張した言い方であることは分かっています。
でも、実際に生きることに意味なんてないと思います。
人生において自分の意志で決められることなんて、ほんの些細なことしかありません。
せいぜい昼飯を何にしようか、くらい。
それすら自分の意志で決められるかどうか怪しいものです。
生まれた場所も、肌や目の色も、自分で決めたことなんて何もありません。
それなのに自分探しをしたりする。
今ここに居る自分以外、本当の自分なんてどこにもないのに。
そんなわけで、ガソリンの無駄遣いをして、
意味のないツーリングに行き、
意味のない行動を思う存分楽しみ、
意味のない人生を満喫するのでした。