私10年ほど前から小銭貯金をしておりました。

計画的に小銭貯金を始めたわけではなく、釣銭の1円玉を何気なく小箱に入れたところからスタートした貯金なのです。

当時は電子決済は一切使っておらず、日々それなりの量の小銭をお釣りとして受け取りました。

そのため小箱に入れた硬貨はすぐにいっぱいとなり、次に巾着袋に入れるようになりました。

日々無造作に入れていくうちにデスクの深い引き出し四分の一ほどを占める量になり、そろそろ銀行に持っていかなければ、そんなことを考えている間に電子決済が日々の支払いのメインとなることで釣銭を受け取る機会が減り、貯金のことはすっかり忘れていました。

 

そんな折、銀行や郵貯が小銭の入金に手数料を取るようになるとのニュースが!!

 

これはマズいと思い、早く入金せねば、と思いながらも忙しさにかまけて伸び伸びに、

ついには入金手数料が始まる日を過ぎてしまいました。

そこでみずほ銀行の入金手数料を調べてみると、1,001枚以上は1,980円の手数料がかかることになっています。

メインが1円の貯金ですから、下手をすれば入金手数料で半分以上持っていかれます。

ならば手数料がかからないATMで入金してやれと思い、ずっしり思い巾着袋を持って夕方のATMへ向かいました。

ところがこれが一筋縄ではいかない作業となったのです!!

 

入金作業を始めるとATMに投入した小銭が戻ってきてしまいます。

最初はその原因が分からず考え込んでしまいました。

そこでググってみると、なんと、1回の取引で入金できる硬貨の枚数は100枚までと決まっているのです。

原因を知った私は投入額を減らすことでやっと入金をすることができるようになりました。

ところが100枚ルールは1回の投入枚数ではなく、1回の取引ごとの枚数なのです。

そのため100枚入金する度に一旦取引を完了させる必要がありました。

これは非常に厳しいルールで、全て1円ならば1取引で100円ずつしか入金できないことになります。

更には1回の取引が終了するごとにATMが次の入金までにセッティングを整える時間が必要になります。

うぃ~ん がちゃがちゃ などと唸りながら次の取引開始まで一定の時間を要するのです。

実際には1円の他に5円や10円硬貨も混じっているので入金額が100円ってことないにしても、何回取引を繰り返せば全ての硬貨を入金することができるのか、そして、いったいどれくらいの時間が必要になるのか・・・

気の遠くなるような作業を繰り返すこと実に19回。

数年間貯めた1円硬貨は3,407円ありました。

 

仮にこれを窓口で入金した場合、3407円-1,980円=1,427円になります。

手数料が半分以上になるところでした。

※みずほ銀行は1001枚以上の入金手数料が1,980円

 

下は今回のATMの入金を記入した通帳です。

ATMで19円って入金できるのですね(笑)

 

兎にも角にもATMコーナーがガラガラだったの可能となった入金でした。

支店のATMコーナーで10数台のATMが並んでいたことも幸いしました。

台数の少ない場所で、混んでる時間帯であればかなりの迷惑行為になると思います。

 

このことだけでも今後は電子決済が更に促進されることになると思います。

そうでなくと現金を必要としなくなり、ATMにも滅多に行かなくなっていました。

いよいよお金が実態を持たない存在となり、その意味合いも大きく変わることになることを同時に実感するのでした。