良く晴れた11月某日、筑波サーキットに行ってきました。

今回はマフラー交換や燃調など、変更点の効果を試すべく、従来とは条件を変えて走ってみました。

 

その前に今回ピットでお隣になった方のお話を。

私が筑波に到着した際、お一人でピットを使われている方が居られたので、片側を使わせていただきました。

その方のお話があまりにも凄まじすぎて走る前に気持ちがなえてしまいました。

曰く、600で選手権に出ていたそうで、ノリックの息子さんが600デビューを飾ったレースでの出来事。

スタート1周目のS字でハイサイド、下半身を中心に数か所骨折、お尻も避けてしまい、入院中にウンチが変なところから出てきて大騒ぎになったとか。

「筑波で1分を切ると違った世界が見えてくるよ」

そうおっしゃっていましたが、

私はお話を聞いて思いました。

そんな思いをしてまで「違った世界」は見たくない、と。

電子制御に守られた最新マシンで楽しく走れれば良いと改めて思ったしだいです。

 

さて、良く晴れた筑波のファミリークラスはフルグリッドでした。

事前のアナウンスでも速度差による接触転倒に気を付けて、安全マージンを十分に取ることと注意がありました。

今回は変更点の効果検証が目的でしたのでタイムを狙うつもりは初めからありません。

先ず試したのはマフラー交換と燃調による低速トルクアップの検証です。

通常RR-Rで筑波を走る場合、最終コーナー以外は1速で走ります。

それを2速で走ってみたのです。

ところが全く速く走れません。

数台に抜かれました。

ファミリークラスを走っていて意図的にペースダウンしたとき以外で抜かれるのは久しぶり。

やはり2速では思うように加減速できず、また思うようにマシンを操作できません。

某雑誌ではコーナリングは高いギアを駆使して、などと解説がありますが、RR-Rに限ってそれでは速く走れません。

タイムにも顕著に表れ、8秒台がやっと出る程度。

本人はそれほど遅く走っている気はしないのに実際には遅いという不思議な現象です。

これにはクリアラップを取れなかったことも原因に含まれます。

その後、いつも通り1速を多用して走るとすぐに5秒台が出ました。

 

SCプロジェクトのマフラー交換によるパワーダウンは一切感じませんでした。

それどころかいつもよりフロントがポンポン浮いたのでパワーアップしていると感じました。

またバッフルを抜いて走りましたが筑波サーキットの音量規制もクリアしていたようです。

音量については全く注意を受けませんでした。

 

もう一つ試したことはライン取りです。

各コーナーのレコードラインをST1000などのユーチューブ動画を見て研究しました。

立ち上がり重視のラインってやつを試してみたのです。

結果、今までよりも格段に楽に走れることが分かりました。

ガバッ とアクセルを開けることができるのは気持ち良いです。

今回はすぐに前が閊えてしまう状態でしたが・・・

 

事前の説明通り、フルグリッドのファミリー枠は速度差が大きく、団子状態の集団を抜くのはかなり勇気がいる作業となりました。

その中で前走者が目の前であわやハイサイドのシーンもあり、心臓が革ツナギをぶち抜いて外に飛び出しそうになりました。

これについては動画を撮影しているのですが公開してもよいのでしょうか??

ファミリー枠は前走者がどう動くか予測が難しく、台数が多い場合は特に最終コーナー手前と1コーナー手前では安全マージンを多くとることになります。

故にタイムは出ません。

 

最後の検証は気温が下がった際のオーバーサスペンションの効果です。

やはり空気圧など同条件でも気温が下がると若干タイヤが荒れます。

次回は装着しない場合の検証をしたいと思います。

ただし前回は新品タイヤでした。

今回は約6カ月使用して5部山程度になっています。

パワーカップ2は摩耗してからも性能差を感じられませんでした。

 

タイムはでませんでしたがいろいろな意味で内容の濃い筑波サーキットでした。