CBR1000RR-Rは純正ステップでもタップでねじ切りするだけで逆チェンジ化が可能です。

もちろん私が装着しているスーパーナウ製バックステップも取付位置を変更するだけで逆チェンジにすることができます。

サーキットでの確実でスピーディーなギアチェンジを可能とするため、この度私も逆チェンジにしてみようと思い立ちまして、早速作業に取り掛かりました。

作業と言ってもその内容は至って簡単、ロッドとチェンジレバーの取付位置を変更するだけです。

はい、できました!!

と、思ったのですが、変更後チェンジレバーを動かしてみると妙な抵抗を感じます。

グニャっとした柔らかなものが当たるような抵抗感です。

いったいなんだろうと探ってみると、、

上の画像のゴムカバー内側がレバーに干渉するのです。

正チェンジの位置ならばロッドは車体に対して平行、地面に対して垂直な状態で取り付けられます。

ところが逆チェンジにすることでロッド下側が外側に移動し、その分角度がついてしまうのです。

その辺の事情を上の画像で説明いたします。

画像では角度の変化は分かり辛いのですが、取り付け位置の変化は分かると思います。

①から②へ変更されるので段差分だけロッドに角度が付くことになります。

この段差は15mm~20mm程度あります。(正確に測れませんでした)

性能的には気にする必要はないと思われますが、そんな細かいところが気になる性分です。

この対策は至って簡単で、ロッド上側ジョイント部分を外側に移動すれば良いわけです。

上の画像の矢印の位置にカラーを挟めば解決です。

ところがところが、ここで問題が発生します。

矢印のボルトが7mmです。

カラーを挟む分だけ長さを延長する必要があり、純正の7mmボルトナットは使えなくなります。

7mmのボルト自体量販店では販売していません。

さて、どうしようかと考えました。

7mmが標準なので6mmは使えます。

しかし、ボールジョイントの穴は7mmなので隙間が大きくなりガタが発生してしまいます。

ボルトが無いのならば、穴の大きさを変えるしかありません。

6mmのボールジョイントを購入しようかとも考えましたが、私の愛車はSPです。

クイックシフターが標準装備であり、ジョイントとシフターは一体になっています。

流石にボールジョイントの穴を8mmに広げることはできません。

だとすれば、7mmの穴を6mmにする方法はないかと考えました。

そこでDIYが大好きな私は閃いちゃいました!!

7mmの穴を6mmにするスリーブを自作したのです。

材料はホームセンターで販売している外径7mmのアルミパイプです。

それをパイプカッターで切るだけ!!

この材料は厚さ0.5mmなので今回必要なサイズにピッタリなのです。

上の画像は長さ調整前の試作品スリーブをお試し装着したもの。

当然ですがガタは最小限になります。

これをボールジョンとチェンジアームの取り付け部分のサイズに合わせてカット。

ピッタリ入りました。

これに内径6mmのアルミカラーを挟み6mmボルトで装着します。

完璧です!!

ちなみにカラーの長さは8mm、この長さではロッドの角度が0になりません。

しかし、ゴムカバーの干渉は無くなり、剛性も確保できる適度なサイズだと思います。

カラーを長くし過ぎてしまうとそこに負担がかかりガタの要因となります。

カラーは極力短い方が有利です。

 

最初は考えるのが面倒なので既製品を購入しようかとも考えました。

ですが、画像を見る限り、既製品もカラーを挟み込むならば剛性は変わりません。

更には他のバックステップのオプション品なので寸法的に適合するかは賭けになります。

 

今回の工作の材料費は1,000円程度。

既製品が約7,000円するので低コストで対策できたと思います。

純正ステップの逆チェンジ化にも対応可能な対策だと思います。