一年の内で最も暑い時期。
8月の第一週、そう、まさに今です。
そんな灼熱のサーキットに挑んできました。
真夏のサーキットなんて絶対無理と思っていたのですが、何とか時間を作ることができた日と、走行枠がたまたま重なりました。
8月はお盆休みもありファミリー走行の枠は極端に少ないのです。
そうなると多少の無理はあっても走りたくなるのがライダーの性分ってもんです。
ちょっと無理をしたので、当日はサーキットからメールの送受信をしたり、電話対応をしたりで結構忙しかった。
さて、当日は予想以上の晴天に恵まれてしまいました。
真っ青な空に浮かぶ白い雲、容赦なく照り付ける太陽。
車の外気温計は11時の時点で34℃を示しています。
走行時間の13時頃には気温が36℃まで上昇。
流石に走行者も少なく、ピットは確保できたものの、走行準備をしているだけで玉のような汗が流れ落ちます。
こんな気温の中で走って大丈夫なのか?
マシンも体も耐えることができるのだろうか?
などなど、走行前から不安になるほどの暑さです。
そして不安は的中するのです。
1走目を走行後、エンジンを停止してしばらく経つと、リザーブタンクのホースから冷却水が溢れ出てきました。
このときは少量出ただけであり、リザーブタンクの量が少し減った程度だったので、そのまま2走目を走行しました。
ところが、2走目走行後、1走目同様エンジンを停止してしばらく経つと今度はホースから冷却水が噴き出してきました。
1走目との違いは冷却水が出た量です。
噴き出した冷却水はバイクの下に水たまりができるほどの量になりました。
ドボドボと音を立てて勢いよく噴き出し続けました。
これはやばいと思いましたね。
しかし、既にエンジンは停止しており、バイクは機能停止状態、私にはなす術がありません。
なぜそんなことになったのか? 考えてみましたが全く見当もつきません。
走行中の水温は最高で94℃になり、確かに普段より高め。
CBR1000RR-Rで走行中にここまで水温が上がったのは初めてのことです。
それだけ暑い日であったということです。
それでも問題になるような水温ではありません。
ではなぜエンジンを停止してしばらく経ってから冷却水が溢れ出てきたのか?
現時点では原因が分かりません??
ホンダドリームに連絡したところ、ラジエターキャップの不具合ではないか? とのことでした。
とりあえず原因が分かり修理が完了するまでエンジンはかけられませんね。
そうそう、真夏のサーキットを走った理由の一つ、オーバーサスペンションのサーキットによる検証。
これが凄い結果になりました。
上の画像は走行後のリアタイヤです。
全くアブレーションが発生していません。
それどころか今まで一番綺麗にリアタイヤが使えています。
この日は暑すぎて流石にタイムは出ませんでした。
1枠の時間をフルに走行することすらできませんでしたから。
それでも1分5秒程度のペースでは走れました。
オーバーサスペンション装着前はこの程度のタイムでもアブレーションが発生したいたことから、明らかに効果があることが証明されました。
鈍感な私には全く違いを感じることができなかったオーバーサスペンション。
しかし、実際には素晴らしい性能を発揮するパーツでした。
オイル漏れの件に関しては後日改めて報告をいたします。
ちなみに、走行後のオーリンズは目玉焼きが焼けるほど加熱していました。
リザーブタンクを素手で触ったら火傷する熱さ。
真夏のサーキットでのサスペンションへの負担が良く分かります。
それにしても本当に暑かった。
水を3リットル飲んでもまだ脱水症状状態。
走行後に革つなぎを脱いだ後も汗が止まらない。
もうフラフラでしたよ。
真夏のサーキットは危険です。