CBR1000RR-R SPに乗り始めて10カ月目となりました。

総走行距離は3,700kmほど。

晴れた週末とサーキットのみの割に走っています。

ただし、内1,000kmは納車直後に無理を押して慣らしを敢行した距離です。

ほぼお山オンリーの慣らしで標準装備のスーパーコルサSPが1,300kmで交換となったことは記憶に新しく、実質走行距離は2,700kmほどと言ってもよいかもしれません。

それでも最初は驚くばかりであったCBRのパワーにも少しは慣れてきました。

 

そんなCBR1000RR-Rで最近気づいたことがあります。

CBRはパワフル過ぎてノーマルのハイギア状態でも素人の私には扱いきれないパワーを発揮します。

ですから多少加速が鈍ったとしても、それを感じることが難しいのです。

そんなわけで、どうせなら最高速が出るノーマルドライブスプロケットに戻してやろうと、15丁に交換したものを16丁の純正に戻していました。

ところが、どうも変だと気づき始めたのです。

例えば、圧倒的なパワー差があるはずのマシンを筑波の裏ストレートでなかなか抜けない、以前はもっと手前で抜いていたのに??

第一ヘアピンの立ち上がりでフロントがポンポン浮いていたのに、最近あまり浮かなくなった。

当然のことながら、コーナリングスピードが同じならば、立ち上がり加速は回転数が高い方が有利です。

やっぱり違う、ということに今更気づいたのです。

 

そこで再度15丁に交換しました。

交換して最初に走ったのはいつのお山。

実を言えば様々な変化に気づけるのはサーキットよりも公道であったりします。

情けないことに、サーキットでは一生懸命に走り過ぎて気づく余裕がありません。

時にはサーキットでも余裕を持って走ることが重要ですね。

で、交換してどうだったかと申しますと、15丁の方が明らかに走りやすいです。

ドンツキが皆無のCBRですが、やはり1速は公道では使いにくい。

2速以上で走れる区間が多くなればその分走りもスムーズになります。

16丁では1速に落とさなければならないところで、15丁では2速でも走れるようになりました。

各ギアでの加速が良くなったことでCBRが元気になったように感じます。

 

そして、自分で交換するから分かること、ドライブスプロケットの1丁の違いが如何に大きいかです。

画像があれば良いのですが、チェーン交換やスプロケット交換は手が油で汚れるので撮影が面倒です。

そんなわけで図解します。

ドライブスプロケットを16丁から15丁に変更すると、上図のようにチェーンが大きく弛んだ状態になります。

小さくすれば緩むのは当然ですが、たった1丁の違いで「こんなに弛むの??」と思うほど弛むのです。

純正と同じコマ数のチェーンでは長すぎるのでは?

と思ってしまうほど弛んでしまいますが、なぜか余裕で調整幅に収まります。

たるんたるんに見えて、実際の調整幅はスイングアームのメモリ1個分ほどです。

チェーン調整って非常に繊細な作業ですよね。

 

とにかく、ノーマルCBR1000RR-Rのギアが高過ぎることは確かです。

15丁に変更すると回転数によるリミッターが作動して300km/h出なくなるようですが、筑波サーキットではそこまで必要ありません。

それよりも加速重視の方が断然走りやすいはず。

 

10カ月乗り続けてやっとそのことに気づけた私でした。

 

これで更なるタイムアップは確実ですな。