SC1を公道で使用するには厳重な空気圧の管理が必要とか言われます。
公道もOKとしながらもレーシングタイヤであることを忘れてはいけないと。
確かにその通りであるとは思いますが、実際に公道で使ってみると、「それほど神経質になる必要はないな」というのが正直な感想です。
ただし、朝晩の冷え込みも落ち着き、日が昇れば汗ばむようなこの季節ならばです。
寒い時期は危ないですね。
SC1を冷えた状態で使うのは絶対にお勧めしません。
サーキット走行後、気温10度以下の朝晩にタイヤを触ると、思わず「カッチカッチやぞ!!」と叫びたくなるくらいカチカチになっています。
この状態で走ったら滑るだろうなぁ、ということが容易に想像できます。
そこで私はお山を走りに行く前にもタイヤウォーマーを巻いて温めてから出発します。
そうすることで走り始めから不安なく、また無駄な摩耗も防ぐことができます。
このタイヤは冷えた状態で使用すると必要以上に摩耗が進むと言われています。
温めることで交差点でコケるなんてことも防止できます。
下は筑波サーキット走行後にお山を含む公道を100Kmほど走ったフロントタイヤの画像です。
100km走った程度ではセンター部分の融けたタイヤ跡が残ったままです。
公道ではサーキットのようなブレーキングは不可能です。
そのためフロントのセンター部分はあまり摩耗しませんね。
リアは公道でも明らかに摩耗します。
一度公道を走ればサーキット走行の痕跡は見事に消えてなくなります。
サーキットを120分、お山を100km程度の走行で既にスリップサイン直前。
古い言い方ですが「消しゴムタイヤ」とはまさにこのことですね。
その代わり、サーキットでも公道でも温まれば超絶グリップ間違いなしです。
念のため言わせていただければ、サーキットでSC1の空気圧を高めにすることはお勧めしません。
接地感が薄れ、常にトラコンランプは付きっぱなしになり、立ち上がりでアクセルを開ける度にズルズルとリアが滑ることになります。
サーキットの速度域でこそ厳重な空気圧管理が必要なのです!!
って、そんなこと当たり前ですよね。
このタイヤを公道で使うのはもったいないと言う方がいます。
ですが、サーキットを120分も走れば後は公道で使っても良いのでは、と個人的には思います。
タイヤの性能をフルに活かせるのがサーキットならば、フルに活かせる状態でなければ危ないのもまたサーキット。
ですから、摩耗の進んだSC1は温度管理を行った上で公道で遊ぶのもありだと思います。
CBR1000RR-Rの電子デバイスと超絶グリップのSC1があれば鬼に金棒!!
特にオーリンズ電子制御サスペンションは公道でこそ威力をを発揮します。
山のうねる路面で難なくアクセルを開けていける、そんな感覚を味わうことができると思います。
逆に平坦なサーキットではイマイチ恩恵を感じられないのは私だけではないはず。
電サスは公道を走る人ほどお勧めします。
そうそう、サーキットでSC1の性能をフルに活かすと申しましたが、実際には筑波のファミリー枠でSC1の性能をフルに発揮させることは難しいと思うようになりました。
J枠でも1分5秒を切るようになると、他の走行者との速度差が大きくなり、要所で安全マージンを大きく取る必要に迫られます。
1コーナーや最終コーナーの突っ込みなど速度の乗る場所でマージンを取らなければいけないことが多くなるのです。
そのため、たまにクリアラップがとれてもリズムを掴むことができません。
そこで更なるタイムアップを図るため、筑波ライセンスへの変更を考えています。
通称レーサー枠です。
この枠ならばナンバープレートを外すのも、スリックタイヤを履くのも自由なはず。
何よりも、私より速い方々と走ることにより腕を磨くのです!!
筑波ライセンスに変更することにより走行枠自体も増えます。
ただし、ライセンス料と走行料金も増えますが・・・
とにかく、変更した際は皆さんのお邪魔にならないように頑張ります。
大丈夫か俺・・・
周りはレーサーだぞ。