今回参加した走行会ではタイヤウォーマーに使用する発電機を試してみました。

ナカトミのインバーター発電機です。

EIVG-900Dという製品です。

アマゾンで37,800円で購入しました。

 

使用するタイヤウォーマーはZiiXのタイプDです。

このウォーマーにはコントローラーが付いていて、従来の安価な製品よりも温まりも早く性能向上が図られています。

主催するショップの方にピットを確保していただいたので、最初はコンセントから電源を取りました。

当然ですが問題なく前後輪ともに80度に達します。

1走目が終了した後、次は発電機からの通電を試してみました。

何故試す必要があったかと申しますと、ネットなどで検索したとき、17インチのタイヤウォーマーを使用するためには最低でも960Wは必要である、ということが通説になっているからです。

ZiiXのウォーマーもそうですが、17インチのウォーマーに必要なワット数は800W前後です。

このウォーマーに最低限必要とされるワット数に対して、性能通り機能させるには、発電機の能力に20%以上の余裕を持たせる必要がある、とされているからです。

そこで、800W×120%=960W この数字が導き出されるのです。

 

でもね、発電機って900Wを超える性能を有するものになると、急にお高くなるのですよ。

たま~にしか使わない物に大枚叩くことに対し、激しく抵抗を覚える貧乏性の私としては、製造元が800Wで良いと言っているのだから、発電機は900Wで十分だろ、と無理やり自分を納得させて、お安い方を購入したわけです。

もしウオーマーに使えなければ、非常用電源として保管することにすれば無駄にはなりません。

 

それで、更にお高い発電機を買うことになったら、とんでもない無駄ですが・・・・

 

で、結果どうなったかと申しますと。

全く問題なく温度は上昇し、コンセントからの通電と変わりなく80度に達しました。

よって、ZiixのタイヤウォーマーDタイプの場合、900Wの発電機で問題なく機能することを証明しました。

 

ただね、やはり余裕がないことは確かだと思われます。

なぜなら、他の方が使用している発電機を偵察して回ったところ、ホンダ製の1600Wなどの高価な機種はとても静かでした。

私の発電機の半分くらいのエンジン回転数で済んでいるようです。

まあ、性能が倍なのですから当然と言えば当然です。

しかし、価格は3倍以上です。

本気でレースをやるとか、タイヤウォーマー以外にも電気を使うとか、そんなことを考えなければ高価な発電機は必要ないと思われます。

 

それからもう一点気づいたことがあります。

皆さんウォーマーや発電機の性能に拘りがちですが、大事なことは温まりやすい環境をつくることだと思うのです。

と、いうのはですね、今回私が購入したZiixタイプDには、セットでタイヤカバーが付属していました。

せっかくの機会なので、これも試してみたのです。

たぶんですが、素材はフリース生地だと思います。

伸縮する生地でできています。

理由は良く分かりませんが、ウォーマーはフロントタイヤの方が温まりにくい傾向にあります。

ところがこのカバーをウォーマーの上から被せると、温度上昇時間が一気に早くなります。

フロントへのまき方は間違っているかもしれません。

フェンダーとタイヤの隙間が小さいので、どう巻いたら良いのか分かりません?

ですが、これでも明らかに温度上昇時間は早くなりました。

リアタイヤとの温度上昇時間差も格段に少なくなります。

更に、カバーを巻くことによってタイヤだけではなく、ホイールも温まりやすくなります。

このホイールまで温めるということが非常に重要で、特に寒い時期にせっかく温めたタイヤを冷めにくくするためにも、ホイールごと温めておくことが必要になるのです。

 

これね、私は付属してきたから使いましたけど、毛布やフリース生地で自作しても効果は変わらないと思いますよ。

本当にぜんぜん違いますから、温度上昇が遅くて困っている方は是非試してください。

考えていれば当然のことで、人間が寒い日に何をどう着るかを考えてみれば分かることです。

 

あの日のように、寒い雨の日であっても確実に温まります。