お隣の国がまた騒がしくなってきました。
若者たちが、自分たちの熱烈な支持で選んだ大統領の政策に猛反対しています。
なんでも公的機関の非正規雇用者を正規雇用にするとかしないとか。
なぜ非正規雇用を正規雇用にしちゃだめなの? と思ってしまいますよね。
いったい何が問題なのでしょう?
本来は受験も含め、猛烈な努力とその結果が必要とされる公的機関への正規雇用。
就職できれば好待遇で将来も保証される。
努力をして、結果を出した者だけに与えられるはずの特権。
そんな狭き門を開放しちゃって、「みんな平等に受け入れちゃうよ」というのです。
そりゃ一生懸命やってきた人たちは怒るよね。
その分、自分たちの優良な就職先が減る可能性があるわけですから。
日本もお隣もそうだけど、議会制民主政治が本当に国のための政治をするかっていうと、それはとても怪しいことになります。
以前の投稿にも記載しましたが、結局は権力と富の集中が起こる現象を避けることはできません。
なぜって、まずは選挙に勝つこと、それが大前提になってしまうから。
だから「あんりちゃん」夫妻のような選挙活動が公然と行われるようになるのです。
一人を当選させるために1億5千万円くらい投資しても安いものだ。ってことになる。
それだけ政治は金になる、ってことでしょ。
もうこの時点で変ですよね。
だからといって、それ以上の方法もないから、消去法でいまがあると思っていいかもしれません。
お金云々もあるけど、更に危険だと思うことは、民主政治は風見鶏だってこと。
長らく続く景気停滞により、社会的弱者と呼ばれるような人たちが爆発的に増加する傾向にあります。
政治は根本的な問題の対処にあたるべきところ、諸々の障害から対策は先延ばしされる一方。
何もやっていないわけではないのでしょうが、もしかすると「万策尽き果てた」が本音かも。
来るべき破滅は避けようもなく、ならば未来のことなど関係ない、いまを生きるジジイ、ババアたちは自分たちが楽しく過ごせればよい、そんなふうに考える。
自分のことだけ考えるジジイ、ババアたちは選挙に勝つためだけに、とにかく多数に指示される政策を打ち出す。
当然のことながら、弱い者が多ければ、弱い者に有利な政策を打ち出す。
弱者を無視しろ、とかそんなことを言っているのではありません。
本当に日本を良い国にしたいと思うならば、目先の利益ばかり追っていてはダメだと思う。
政治家も国民も。
だって、本来国を強くするはずの強者にとって、いまの日本は魅力的じゃないはず。
でもね、大多数が弱者なら、それは大多数の国民のための政治をしているともいえるのです。
将来的に破綻して、未来を担う子どもたちに大きなツケを回すことになったとしても。
「がんばりすぎなくてよい」なんて言葉が囁かれる昨今。
もしかして、他の先進国の労働者は日本人みたいに働かない、なんて本気で思っていませんか?
彼らは、時間ではなく、結果に、やるべきこと、にコミットしているのです。
責任の重みや、仕事に対する意識が違うのです。
ある意味、日本なんかよりずとシビアです。
権利だけを前面に押し出し、とにかく人をあまやかす国に未来はないと思います。
社会は「平等の不公平」になってはダメだよね~。