私は酒もたばこもやりません。
ですから、実を言えばコロナウイルスによる非常事態宣言で、さほど不自由したわけではありません。
もっとはっきり言えば、非常事態宣言があり、お酒の席がなくなったので非常に快適でした。
お酒を飲む人やたばこを吸う人は、その権利の理由として、自分たちは酒税やたばこ税を払っているのだから、文句を言われる筋合いはない、と主張します。
ところが、飲酒や喫煙が原因となる生活習慣病による医療費の方が、酒税やたばこ税を大きく上回ることは確かです。
生活習慣病の主な原因は飲酒、喫煙、肥満です。
一見関係ない肥満にしても、成人の肥満の原因に飲酒の影響は否定できないはずです。
現在、日本の概算医療費は年間40兆円を超えています。
更に医療費の内訳を調べると、明確にできない部分はあるにしろ、生活習慣病の治療に使われる比率は、全医療費の40%を超えています。
単純計算で16兆円ということになります。
一方、平成30年度の酒税は1兆2千億円、たばこ税は9,861億円にしかなりません。
生活習慣病を原因とする医療費に、まったく足りていません。
さらにさらに、酒は百薬の長などと申しますが、それは真っ赤なウソです。
データによれば、一日グラス1杯分程度のビールやワインを飲む程度であれば、飲酒によるリスクは確認できず、それ以上飲酒すれば確実に病気になるリスクは高まることが分かっています。
すなわち、少しだけ飲む分には健康に良いのではなく、リスクは高まらないだけ、ということです。
要は、確実に健康を損なわない飲酒量は0、つまり、一切飲まないことです。
さらにさらにさらに、アルコールの脳への影響は薬物と同様です。
中毒性のある危険ドラッグ同様、アルコール摂取は脳に快楽をもたらします。
健康のことを考えたときには、飲酒によるメリットなど一つもなく、害しかありません。
たばこについては言うまでもなく、百害あって一利なし です。
この事実が分かっていて、それを販売することを合法としている国の責任を誰も問わないのはなぜなのでしょうか?
大麻や覚せい剤はダメで。酒とたばこは良い理由が知りたいです。
アルコール依存症で苦しんでいる方々も大勢います。
またその影響で悲しい思いや辛い思いをしているご家族も多いはず。
さらにさらにさらにさらに、飲酒喫煙が原因で生活習慣病になり、その治療をするとき、私が払っている社会保険料も使われていることが納得できません。
病気の子どもや難病に苦しむ方々、本人の責任の及ばぬところで病気やケガをされた方、そんな方々の治療費であれば、持ちつ持たれつ、人としてお互い助け合おうと思えます。
ところが、飲酒や喫煙は自らの選択です。
快楽を貪り、その結果として病気になったことに対する医療費を、酒もたばこもやらず、常日頃から健康に留意して、自費で適度な運動を行い、結果として健康を維持し、医療費はほぼ使うことのない私が支払う社会保険料の、ほんのごく一部でも使われていることが納得できないのです。
飲酒喫煙、肥満が原因の生活習慣病の治療については、本人負担をもっと増やすべきです。
または仮に酒、たばこの販売を継続するならば、税率をいまの10倍以上にするべきです。
また、有害であると分かっていて販売を続ける国の責任も重いと思います。
何かと言えば、飲みたがる大人たち。
それに付き合わざるおえないことは、私のような者にとって非常に苦痛です。
たいした料理も出ない飲み会に付き合わされ、さんざん飲んだ奴らと支払いは同額。
もうすべてが納得できません。
飲酒喫煙を合法として、いったい誰が得をするのでしょうか?
と、そんなことを緊急事態宣言の間に考えていたのは私だけ?