心はなぜ不自由なのかに続き、さらに心について書かれた本を読んでいます。
脳はなぜ「心」を作ったのか 前野隆司 筑摩書房 です。
これね、ちょっとショッキングな内容です。
心理学や脳科学の本として、いままでぼやけていた核心部分を理路整然と説明して、科学的な実験や検証結果を踏まえたうえで結論を出しています。
自分の意思とは、自分の意思であるとも言えるが、そうではないとも言える。
納得したくないのですが、納得せざる負えない、それが率直な感想です。
たとえば、池谷裕二氏が書かれた「脳には妙なクセがある」でも、【脳はなぜ「心」を作ったのか】の中で紹介されている実験や検証と同じものがあり、人が感じる自由な意思は、実は幻想であることを説明しています。
そして、脳の不思議さや、人の行動や言動の原因について、なんとなく同じような結論に達するのですが、この本では、その中でも、宇宙の誕生と同じくらい難解な謎、「私」とは何かについて、はっきりと結論を出しています。
思わず、「そんなのいや~~~!!!」と悲鳴を上げたくなる結論です。
それなのに、妙に納得する自分がいるのも確か。
人生観が変わります。
詳しい内容と感想については後日改めて。