養老孟司氏は、ベストセラーとなった「バカの壁」の中で、

共通了解を追求することが、文明の自然な流れだとし、それにより文明は発展してきたはずなのに、もう片方で「個性」を求めるとはこれ如何に??

と、疑問を呈しております。

 

「共通了解」とは、世間の誰もが分かるための共通の手段 のこと。

言語はその代表的な共通了解の手段となります。

その中から更にもっと共通の了解事項を抜き出すと「論理」になるそうです。

 

簡単に言えば、言語はもちろんのこと、一般的に、上手く世渡りをするためには、みんなと同じように、みんなに合わせて、他人の気持ちを理解して、「空気を読む」ってことが必要。

それができない奴は迷惑な奴だよね。 

そんな現実とは裏腹に、「個性的であれ」とはこれ如何に?? って疑問です。

 

確かにそうですよね~。

個性を消して、皆と同じが、世の中では良い奴となる。

それなのに「個性的であれ」って言われても困ります。

 

ニーチェ曰く、

この人生を簡単に、そして安易に過ごしていきたいというのか。

だったら、常に群れてやまない人々の中に混じるがいい。

そして、いつも群衆と一緒につるんで、ついには自分というものを忘れ去っていきていくがいい。

 

う~ん・・・  ニーチェさん、自分ってなんですか??

 

 

 

ちなみに、オクラってアフリカ原産の熱帯植物なんですね。

たまたま自宅前に生えていたものですから。

 

天に向かって生る実と、大きくて熱帯っぽい花が個性的。

 

個性って、伸ばすものでもなければ、教育されるものでもなく、誰もが生まれ持ったもの。

 

オクラはオクラ。

私は私。

 

どこに居ても、誰と居ても、私は私。

無理に主張する必要なんて全く無くて、私という存在、それ自体が個性。

 

なんじゃないかな。