ZX-6Rに乗り始めて一年以上が経ちました。

昨日の投稿では極限られたシチュエーションでのみ楽しいバイクと書きました。
今回はその理由を激白します。
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先ずは長距離走行が辛い理由。
①高速道路で最も使う100km/h付近での振動が酷い。
6速100km/hで走っていると手が痺れて感覚が無くなるほどの振動。
②ポジションがSSならではの前傾姿勢で首や腰が痛くなる。
これはSSだから仕方ありません。SSの中では前傾が緩い方との噂も。
③軽くてフルカウルなので風の影響を強く受ける。
強風の中で高速道路を走るとかなり怖いです。

街乗りが辛い理由
①信号待ちで水温がすぐに上昇する。
排気量が600ccほどなのに1000cc以上のバイクより水温が上がる。
②ポジションが辛い
SSなので当然ですな。
③サスペンションが硬い
これは街乗りでは固いってことです。ギャップで跳ねます、ガツンときます。
サーキットやお山ではソフトな感じすらします。

以上、6Rが普段使い(ツーリングや通勤、普段の足として)にはお勧めできない理由を挙げてみました。
SSですから上記の事項がデメリットになるかと言われればそんなことはないとも思います。
前回も申し上げた通り、趣味の乗り物ですから、何に使うかを明確にして、その用途に合ったマシンを選択することで幸せになれると思います。

実は6Rを購入するときに、バイク屋さんからは10Rを薦められました。
理由は10Rの方がトルクがあって乗りやすいから、です。
ですが、重いものから軽いものまで乗ってきた経験から言わせていただければ、スポーツをするならとにかく軽い方が有利で楽しいのです。

軽いと言っても10Rと6Rじゃノーマル状態での重量差は13kgしかないだろう、とお思いの貴方、、実はそれ以上に大きな違いがあるのです。
それはエンジンの大きさと内部で動くパーツの重量です。
2019年モデルのZX-10RRがチタンコンロッドを採用しているのをご存知でしょうか。
これはコンロッドを軽量化することによってジャイロ効果を減らし、コーナリング時の動きをより速くする狙いがあります。
最新マシンがエンジン内部パーツの軽量化、特に回転するパーツの軽量化に躍起になる理由はここにあると思います。(勿論全体の軽量化としても)

ですから、排気量636ccの6Rはパーツ自体が小さく軽量であり、その為リッターSSと比較してジャイロ効果が小さく、より操作性が軽くコーナリング速度が速まることになるのです。

実は私自身、以前に600SS乗りのバイク屋の店員さんに同じ質問をしたことがあるのです。
「重量が大して違わないのに600が軽い軽いって言うのはなぜ?」
その質問に対して店員さんは「なぜか走り出すと重量差以上に軽く感じるのですよ」と答えました。
当時私は理由が不明確な感覚だけの話を信じませんでした。

ところが今なら理解できます。
ストレートではパワーのあるリッターSSが圧倒的に速いのですが、コーナリングスピードは600が間違いなく速いです。
それは個人の思い込みではなく、上記のような明確な理由があってのことだと思います。

そんなわけもあり、お山ではZX-6Rが最高に楽しいのです。


ちなみに、、ツーリングもしたいなら10Rだと思う・・・